ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

10月30日 トゥー ドゥー

朝は、起きていない。

何故ならば、寝てもいないからだ。

昨日が深夜のバンド練習、それが4時までかかり、本日が朝から福岡でバイトのため、6時過ぎのバスに乗らなければならなかった。

とても起きる自信がとても無かったので、ソウイチロウ君宅にて、そのまま眠らずに朝を迎える。6時過ぎたので家を出て、バス停に向かう。

眠っていないが、気分はそこまで悪くない。なんなら、4時間睡眠とかの日の方がキツイまである。まぁ、ここから移動して、数時間の労役が待っているので、これくらいで疲れている訳にはいかないのだが。

歩く。外の空気は澄み、空は朝焼けが薄く延焼している。とても良い風景である。徹夜、してみるもんだね。

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バスに乗る。1時間ほどの道のりだが、逆に、寝てはならない。徹夜時の中途半端な睡眠は、すべての景色を地獄に変える。

しかし、短時間なら多分大丈夫だろう。最後、到着までの15分ほど、眠る。

 

到着と同時に、起きる。作戦は成功である。少しだけ、脳がハッキリとしている。

朝の街を歩く。パチンコ屋の前に並んで、マックを貪る集団を見下したら、バイト先へ入る。着替えて、タイムカードを押す。さぁ、開戦である。

序盤、よくわからないが、動ける。むしろ、普通より動けるかもしれない。店が暇だったこともあり、それなりに余裕で過ごす。

中盤、地獄の蓋が開く。すべてをねじ伏せんとする圧倒的な眠気が、猛攻を仕掛けてきた。なんだこれは、圧倒が過ぎる。今のはメラゾーマではないと言わんばかりの力。

たまらず同僚に頼み、10分だけ控え室で目を閉じさせてもらう。少しだけ、持ち直す。ありがとう同僚、すまない同僚。

終盤、ある時を境に、「越えた」のがわかった。密室の窓を開けたような、脳が晴れ渡る感覚。最悪だった状態は、むしろ少し良いくらいまで回復する。

正直、めちゃくちゃ怖いが、好機である。朝方ソウイチロウ君から恵まれたレッドブルを手に、一気呵成に出る。

何とかかんとか、40分押しほどで仕事は終了。タイムカードを刻む。10月の打刻履歴を見て、時給で換算すると、途方に暮れる。

 

やはりというか、とても疲れた。控え室で一旦座ると、30分ほど立ち上がる気が起きず、スラスラと液晶を滑らせる。

店を出る。電車に乗って、帰る。電車の中では、少しブログを書く。

 

川沿いを歩いて、野良猫に無視されながら、事務所へ戻る。コーヒーとお菓子を嗜んだら、仕事ができそうなので、動く。動画に字幕を入れていく。そこまで頭を使わなくて良いのが救い。

何とか、半分ほど終わらせたら夕方。実家へと向かい、飯を頂く。入浴も頂いたら、パンをもらって事務所に戻る。外はもう、寒いな。

戻ったら、ここでまた、暴力的な眠気に襲われる。ダメだ、疲れた、眠い、ただやる事はやらねばならない。しかし限界、10分だけ、眠る。

起きたら、動かねば、やる事は死ぬほどあるぞ、足りていないぞ、ただ動かぬ、あーあー呻きながら、携帯を何周もする。

 

観念して、起きる。10月までに終わらせなければならない事が、まだめちゃくちゃある。現実的に、無理になってきた。計画を変更せねばならんかもしれん。ああ、やる事、やる事、あるなぉ。

とりあえず、ブログを書こうとして、今。とりあえず、目は覚めた。覚めたが、頭はやはり、くたびれているのがわかる。

しかし、やらねば。早く寝たところで、明日できる保証もないのだ。やらねば、やらねば。

やらねば。