ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

11月23日 キャンノットドゥ

朝は、11時に起床。

もはや、午前中は捨てている。ゆっくりと時間をかけて、ぐるぐると回転する脳の遠心力を、少しずつ弱めていく。

30分くらいで、やっとこさ、起きる。しかし、気分は良くない。

これは、アレだな。堕ちたな。コレは。

最近、月1で起こる症状である。虚脱感と倦怠感と無能感の三位一体に巻かれ、仕事も何も、ほとんど何もできなくなる。あの症状である。

平均して3日前後で快復するので、放っておけば大丈夫なのだが、放っておける仕事も予定も中々なく、無理に動いては消耗する。そんな期間である。

 

そして、本日も、私はライブを観にいく。

「FLAGS」という、天神のサーキットイベントである。正味、観に行ける精神状態ではないのだが、観たいバンドも、知り合いも友達も沢山出ている。お客さんも集まるだろう、宣伝もしなければならない。行かねば、ならん。

 

とりあえず、衰体に鞭打って、配る用のフライヤーを作る。普段、Tシャツのグッズを作るのと同じ要領で、新聞紙にインクを落としていく。20枚くらい刷って終える。出来はそれなりに、悪くない。

フライヤーのサイズに切って、そのまま行こうと思っていたのだが、良く考えたらインクが乾くのを待たねばならん。これは誤算である。部屋でしばし待つ。

現時点で12時。イベントはもう始まっている。13時に行きたかったが、もう無理だろう。友人らよ、すまない。

 

その後、インクが乾いたのを見越したら、ハサミで切る。揃えて、ファイルに入れて、準備はできた、だが、動かん、動けんのだ。虚・倦・無のトライアングルは、一寸先を闇どころか、無に帰させてしまう。

コーヒーを飲んだり、袋麺を食べたり、結局、家を出たのは16時を過ぎていた。何を、やって、いるんだろうな。

 

本日夜も路上で弾き語るので、アコギと荷物を背負ったら。駅から電車で街へ。天神に着いたら、アーリービリーバーズへと行く。

友人、知り合い、先輩で溢れる面々。人と話していたら、件のトライアングルも、だいぶ気にならなくなる。新聞紙で作った手刷りフライヤーも好評で、気分は少し快復する。

そのまま、「すげーすげー」って言いながら、大阪のナッシングネスを見る。すげー。

その後は、ちょいちょいと曲をつまみ食いするように、会場を巡る。宣伝も行おうと、背負ったアコギに顔面手ぬぐいを巻いておいた。

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なんか、サイレントヒルにこんなんいなかったか?

 

歩き回る。

しかし、30も越えた私、もうサーキットで歩き回るのは、ちょっとだけしんどい。アコギも背負っているので尚更である。コンビニで養分を補給しながら、歩いたり見たり話したりする。

大阪、それ媚びのライブも見る。ギター脱退から3ヶ月で活動再開。早いなぁ。さすがだ。ライブも、炸裂していた。負けたくないなぁ、くそ。

途中、山口elephantのGtVoモリオカさんに、バンドをめちゃくちゃに褒めて頂く。「ノンフィクションの映像」も、めちゃくちゃ見てくれているらしい。めちゃくちゃに、嬉しい。「そのままでいいよ」と何度も言われた。本当に、嬉しい。モリオカさん、めちゃくちゃに酔っ払ってはいたけど。

有り難い、気分を改め、また天神を徘徊する。

 

しかしそれでも、ちょいちょい、ちょいちょいではあるが、気分が堕ちる期間がある。これはもうどうしようもないので、隠れてコーヒーを飲んだり、人気のない場所で座って休んだり、する。やばい、来るべきでは、なかったかもしれぬ。堕ちる。失墜する。

それでも、なんとか、最後まで残り、フライヤーまで配る。それなりに配ったら、駆け足で警固公園へ向かう。弾き語るのである。公園に着くと、初めから待っていてくれる人がいた。ありがとう、ございます。後で知ったが、待っていたけど帰ってしまった人もいるらしい。すみません。

待ってくれたのは、単純に嬉しい。ギターを広げて、ジャンガジャンゴ弾きながら、歌う。

1時間、歌って終了。ありがとうございました。

 

帰り際、そのまま四次元を目指す。

来年の1/25に行われる、こちらもサーキットフェス「○○天国」。我々も出演させて頂くので、チケットを取りに行かねばならぬ。街を歩く。

四次元に入ると、中でポーカーをやっていた。チケットだけもらって帰るつもりだったが、せっかくなので、成り行きで参加する。

ポーカーすげぇ、奥深ぇ、楽しぇ。ボチボチ負けたところで、先にお暇させてもらう。ありがとうございました。

ポーカー、楽しかった。少しだけ気分が、良くなる。

 

その後、もう終電はないのでネカフェに向かう。明日は朝番である。今から行けば、6時間は眠れるだろう。

すると、たまたま、打ち上げ終わりのサーキットの皆様と合流してしまう。挨拶をして去るつもりが、友人2人に連行されるように、再びアーリービリーバーズへと戻る羽目になる。タイムカード打刻までの時間を数えながら、ジュースを飲み、また友人らと話す。

 

見切りをつけて、そのままネカフェへ、この時点で4時であった。ちなみに、8時出勤である。あと4時間。

ネカフェのブースに入り、疲れた身体で横になると、凄まじい快楽が渦を巻く。歯だけ磨いて、眠る。

 

友人や先輩が、色んな、嬉しいことを言ってくれた。ありがたい話です。ありがとうございます。

これは、辞めるわけには、いかん。な。