ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

12月30日 マイナスの日

朝は9時に起床。何故だか起床した。

昨日寝たのは5時で、アラームはかけていないはずだが、何故だか、起床。

不思議に思いながら、朝から出勤らしいソウイチロウ君に声をかける。かけたら、また眠る。

 

何時であったか。ソウイチロウ君がもう出勤するという。私は横になったまま見送り、よいお年を、と伝えて、また眠る。

 

13時、目は、覚める。

やはり、身体は重い。頭が揺れる。足が痛い。喉が滅している。

その状態で横になったまま、携帯をいじる。昨夜のツイッターの、ライブに関するツイートを、噛み締めるように見る。

 

昨夜は、ワンマンでした。

多分、人が生きる活力の、3日分くらいを放りました。まさにヒズミ解放。その代償が今。寝床を動けずにいる。

回らない頭で、ズルズルと、時を引きずる。

 

15時半、やっとこさ、起き上がる。ぐぬ、やはり全身が重い。揺れながら、水を飲む。とりあえず、バナナを入れる。

朝食も昼食も消しとばしているが、不思議と腹は減っていない。それでも、何か入れようかとも思ったが、もう先に帰ることにする。

着替えて、荷物をまとめて、部屋を出る。この部屋も、今年は随分とお世話になった。ありがとうソウイチロウ君。

 

外は曇り、気温は少し暖かかった。

ありがたいはずだが、寒いのを見越して厚着をしているので、こうなると迷惑である。上着を少し解放し、キャリーケースを引きずって、歩き出す。

ふと、足を止める。景色が、広く見える。

大事なイベントが近くなると、やはり余裕がなくなるのか、視界が狭まってしまうのである。

昨夜、ワンマンを終えたので、視界はかつてない広さであった。曇り空さえ、趣深く見える。

余裕、なかったんだなぁ。そりゃそうだよ。再びキャリーを引いて、歩き出す。

 

しかしやはり、全身の筋肉、及び喉がやばい。荒れ果てている。腹は空いていないが、蛋白質を求めてコンビニで揚げ鶏を買い、かじりながら歩く。ついでに買ったコーヒーも飲む。

食べてみると腹が空く、追いコンビニでメンチカツを買い、食べながら歩く。道中、毛が多い野良猫に、それを寄越せとカツアゲされる。たぶん玉ねぎ入ってるので無理です、と言いながら食べていると、興味をなくしたように何処かへ行く。ごめんな。

 

バス停から、バスに乗る。バスの中では後ろの方になってしまったので、ブログは書けない。

そう、ブログを書かねばならんのだ。ああ、面倒くさい。昨夜は今年で、一番濃い日であった。一体何文字書かねばならんのか。憂鬱である。

憂鬱を晴らすべく、せっかくなので、我慢をしていたゲームなど、する。ブログは書けないので、仕方ない。

 

街に着く。どこか寄ろうかとも思ったが、そのまま電車に乗って帰る。電車の中では、特に理由もなくゲームをする。ブログを、書けよ。

 

とりあえず、荷物を持って、実家へと着く。少し休んだら、入浴を頂く。湯船に浸かった瞬間、身体が溶けるのを感じた。

夕食も頂く。泣くほど美味い。ありがとうございます。

居間にてごろり、ブログを書かねばならんが、気が向かない、脳味噌が向かない。テレビで流れている、運動ができない芸人を笑う番組を見る。とても浅ましい企画だとは思うが、面白いので仕方ない、笑う。

コーヒーも頂いて、少ししたら、家を出る。またキャリーを引きずり、事務所を目指す。

 

階段を登る。荷物もあるので、階段がつらい。左脚の、ふくらはぎが、昨日のライブからちょいちょいつりそうになっているのは、運動不足か、歳か、どっちもか。

事務所にたどり着く。

「終わった」感が、出る。あぁ、終わったんだなぁ。

 

部屋着に着替えて、寝床に転がる。

して、ブログを書き出す。何も終わってなんかいなかった。くそう。

昨日を思い返しながら、約4300字を、1時間半ほどで書き上げる。めちゃくちゃに疲れた。しかし今日の分のブログがまだである。もう。

諸連絡を済ませたら、今日のブログを書き出して、今。

 

ワンマンは終わったが、もう少し、十執念は続く。映像、ブログ、ヒズミ回奏もあるな。書き終えたら、それらの作業に入らねばならぬ。

しかし気づけば、この毎日ブログ「ヒズミ回想」も、もう明日で終わりと来ている。長かったような、短かったような。何とも言えない気分である。

 

うん、もう少しだけ、お付き合いくださいな。