2020/11/5
映像と嘘とロックバンド
とある映像を録るための、下見、ロケハンをしておりました。
今までMVはほとんど私が七転八倒しながら作り上げていたのですが、今回は人に委託してみる事にしました。どうなるのか、楽しみであります。
動画って、編集をしたり、画角や照明を整えたりして、まぁ嘘とも言えるのだけれど、それは必要な嘘だと思っております。
何故ならば、ロックバンドというものは、ライブ中が一番格好良いものであるから。
そう、目の前にお客さんが居て、自分らの出す轟音と緊張に何分も包まれて、全身が覚醒して発汗に塗れて、そういう瞬間に見るバンドが現世では一番格好良い瞬間であって、残念ながら平時ではそれを見せるのが難しいのです。
たぶんね、強いロックバンドを目前で見る格好良さには、どんな人間がどう撮っても、勝てんよ。編集の力では勝てん。それはもう本当に。道理が違うもん。映像は熱を自在にコントロールできるけど、火そのものをおこす事はできない。そんな感じ。
なので、それに少しでも近づけるための、嘘です。それは全然、悪いものではないと、私は思っている。ライブの格好良さは嘘じゃないから。
だから、今回撮ってもらうタッキー(山口、ドッグランファンクラブのギター)には、相当に頑張ってもらわねばならんよ。もちろん我々も、頑張るよ。
ライブに届くくらいの、格好良いものに、してみせますよ。乞うご期待。