ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

解放感の正体

 

 

 

 

2020/11/9

 

解放感の正体

 

急に、寒い。

窓を開けているのが好きなので、ほぼ常に部屋の窓は開いているのですが、最近は流石に、寒い。閉めざるを得ない。

窓を閉めると、外の音が一気に消えて、部屋の中、という感じがする。いや、部屋の中なのは間違いないのだけれど、うっすらと漂う閉塞感は、なんというか「詰まった」感じがする。嫌じゃないけど、ない方が好き。

窓を開けると、部屋が開ける。開けるのは部屋だけではない、空気が、世界と繋がる。部屋の中、私のいる場所が、世界の延長線上にきちんとある。この感覚が、とても自然で良い。

私から線を出せば、それはベランダにつながり、隣のマンションに繋がり、遠くの山に繋がり、海の向こうまで、地球上のすべてに繋がる。なんなら部屋の反対側の窓を開けていれば、それらは一周して戻ってくる。大いなる空気の循環の中に居ることができる。

別に、窓を開けながら常にこんな事を考えている訳ではないですが、そういう解放感は確かにあるのです。

解放感、っていうのも変な具合で、そもそも我々は何にも縛られてないはずなのですよ。これが自然なはず、なのです。

そう思いながら窓を開けて過ごしていたら、先日引いた風邪が、三度目のぶり返しを見せそうです。最近の社会情勢もあり、体調不良はやはり良くない。世界を閉じて、ぬくぬくと過ごす事にします。

はやく解放、されたいもんだぜ。