ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

狭い世界の車窓から

 

 

 

2021/3/21

 

狭い世界の車窓から

 

小倉、アソビカイギにて、ボードゲーム会に勤しんでおりました。まだまだ安全とは言えない時期ですが、対策をして、なんとかやっていきたいです。ボードゲームが全くできない世界は、もう私には考えられない。マジで。

普段ならもう、始発までやりかねないのですが、流石に現在、夜には終了してます。しかし緊急事態にて普段使ってる高速バスの本数が減ってしまったので、私は最近JRを使って福岡までの線路を辿っております。

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生まれた時から地下鉄と共に生き、大学ではモノレールを相棒としていたので、地を走るJRにあまり馴染みがないのです。もちろん、乗る時は乗るのですが、生活圏内で地を走る電車に乗る事はほとんどないので、とても新鮮な気持ちで帰還しております。乗れれば高速バスの方が安いし早いのですが、これはこれで面白いので良しとしましょう。この時でしか出会えない、下手したら一生降りる事のない駅にも、顔を見せる事ができますし。

地下鉄って地下から地下なので、感覚としてはワープに近いのですが、電車に乗ってずっと地を走っていると不思議な気持ちになります。目に見える線路を一本一本噛みながら、凄まじい時速で数億の砂利を辿っております。線路は続くよとはよく言ったものです。

そう、あと、1時間以上電車に乗ることもあまりない。地下鉄やモノレールに乗るのはせいぜい10分前後である。時間がある上にストップが規則的なので本も読める(バスだと酔う)。今この文章も電車の中で書いているし、こういう場所に違和感を感じて、とても面白い。まるで友人の家の食卓のテーブルマナーを見た時のような、そんな不思議さがある。

やってない事はやってみるもんです。人間ってのはついつい楽と便利に走ってしまうので、良くも悪くもこぼれ落ちてるものが多くあります。多少の不便を被っても、いつもと違う道筋を辿ってみるのもなかなか楽しいもんです。いつも通りは、言葉通り結構いつでもできるので。

反射する窓の奥の夜景を眺めながら、JRを改めて見直している。ただ、普段はバスで終点まで行っているけど、このJRでは目的地が終点ではないので、終点まで眠ることができないのは中々に厳しい。この辺は高速バスに軍牌が上がる。私は重みを増していく瞼に力を入れながら、残り半分くらいの道を辿るのである。