ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

6月6日 エンゲキノレンゲキ

朝は、8時にアラームが鳴る。カオナシみたいな声を出しながら、起きる。

例によって、遅くまで作業をしてしまった。寝不足で、ある。だが、その甲斐あって、昨日は新曲のデモをひとつ、完成させる事ができた。満足ではある。

とりあえず、水を飲む。そして、バナナを食べる。本日は、北九州にて、演劇の練習である。先週できなかったので、2週間ぶりの練習。スローペースではあるが、現状我々の出せる、リミット付きの最高速度ではある。いずれリミットは外すが、今はこれでやらねばならぬ。

 

着替えて、荷物を整え、自宅を出る。もうパーカーは着ていけない。でもこういう日に限って、夜は冷えたりするのだよ。どうしたもんかね。

歩いて、駅へ。空気に、湿度が混じってきた。夏の予感が蔓延しておる。

駅から街、高速バスに乗って、小倉へ向かう。

今日は、駆け込み乗車ではなかった。それだけで、少し、嬉しい。バスの中で、悠々と眠る。

 

目が覚めたら、北九州。小倉南である。

歩いて、市民センターへと向かう。路地を通ると、猫たちが跋扈していた。路地裏、民家、眠る猫。こんなに良い図は、なかなかないね。

ひゃーひゃー言いながら、パシャパシャ撮りながら、足を進める。

 

市民センター前で、りんごちゃんと合流する。朝から、演劇のグループラインで誰も喋らないので、今日ホントにあるのかと不安だったが、よかった。残りの2人はまだ来てないが、先に入る事にする。

少しして、アキラ君がくる。少しして、ソウイチロウ君の遅刻の連絡が入る。やぁやぁ、ソウイチロウ君よ、やぁやぁ。

しばらく、3人で台本の新しい部分を読んでいると、15分ほど遅れでソウイチロウ君が来る。聞けば、車の鍵が見つからなかったらしい。やぁやぁ、やぁやぁ。

ボードゲームをやる時間を省き、発声練習だけしたあと、練習を始める。台本を今回しんきあの部分も含めて、読み合わせる。台本にチェックを入れながら、台詞を応酬する。現状、とりあえず、35%くらいはできている。形にはきちんとなってきているので、少し安心。きちんと、コメディになっている。と、思う。

それなりに、モノを客観的に見る力はあるとは思うが、それでもあくまで客観風主観に過ぎず、真の意味での客観を得る事はできない。

常に、疑い続けねばならん。信じる事と同時進行で、である。

休憩中のボードゲームも経て、2時間の練習を終える。借りた部屋を片付けて、職員の方に挨拶をし、市民センターを出る。いやぁ、楽しかったよ。うん。楽しかった。次の練習を約束して、別れる。私はすぐにバスに乗り、天神へ、戻る。

 

バスの中では、また、悠々と、眠る。もはや日常である。

 

さて、着いた。バスを降りる。平日の繁華街は、穏やかでもなく激しくもなく、坦々と動いている。その流れに乗って、街を歩き出す。

とりあえず、飯を食らう。安かったので、地下の蕎麦屋に入って、日替わりのカツ丼定食を食べる。美味である。やはり、ファミレスやらなんやらとは、違う。ご馳走様です。

 

食べ終えたら、楽器屋へ。知り合いを訪ねて行ったら、いなかった。ガッデム。弦とピックと、ちょっとしたケーブルを買い、店を出る。同じビルのペットショップにて、しばらくハフゥンと息を漏らし、また街に出る。

 

歩いて、ネカフェへ。しばらくは、時間を潰す。お馴染みの薄暗い一畳間にて、コーヒーを飲んだら、少しだけ漫画を読む。読み終えて作業、と思ったら、急激に眠い。作業をしようと思ったら、いつも眠くなる。これ、どうにかならんか。

少し寝ようかとも思ったが、今夜は用事もある。一念発起して起き上がる。お茶を飲んだら、パソコンを出し、台本を書く。昼の感覚を覚えているうちに、書き直さねばならぬ。細かいところを、つめつめと、直す。神は細部に宿る。神への道は、結構しんどい。

時間である。荷物を整理して、店を出る。

 

普段とは逆方向の地下鉄に乗り、普段降りない駅で降り、約束の場所を目指す。普段降りない駅というのは、とても不思議な感じがする。学生時代の、別のクラスの教室に入った時の感覚だろうか。とても、奇妙である。

知らん街を歩きながら、とある場所へ。

本日は縁あって、とある劇団の稽古にお邪魔することになっている。主催者と話し、皆さんと自己紹介をし合い、後は稽古をじっと、見る。演劇は、私はまだまだクソ素人なので、勉強になる。しかし、みんな、楽しそうだなぁ。そう、演劇、楽しいんですよ、ほんと。みんな、それを知るべし。「なんで演劇をやるの?」じゃないのよ、楽しいからなのよ。

2時間ほど見学させてもらったら、後もあるので、失礼をさせてもらう。彼らとは今後、関わらせてもらうかもしれぬ。楽しみである。また忙しく、なってしまうが。

 

地下鉄に乗り、我が街へ、戻る。地下鉄の中では、ブログを、書いておく。

本日はこのまま、事務所に戻って作業をしようと地上に出たら、我が街に降る、凄まじいまでの、雨。コンクリートに跳ねる水が、白く生え渡るくらいの、雨。生身で行ったら、年齢によっては、死ぬ。そのくらいの雨だった。

私は、携帯を手に取り、親に電話をかける。はい、迎えに、来てもらう。29歳にもなって、どうかとは思うが、この雨はホントに、良くない。バッグにはパソコンも入っている。濡れるわけには、いかぬ。

母に迎えに来てもらい、もうそのまま実家へ、入浴を済まし、飯を頂く。

食べ終われば、だらり。そうこうしているうちに、23時を回る。だいたい、それくらいから書き始めると、24時前にギリギリで間に合うぞ!時々間に合わないけど。

 

そんな訳で、現在24時前、未だ実家である。ブログを書き終えたので、上げるとしよう。