ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

その白さ

 

 

 

 

2021/4/26

 

その白さ

 

縁あって、お子様と会う機会が、最近ちょくちょくあります。お子様ってあれね、四捨五入したら0才になる人たちのことです。比喩表現による侮蔑じゃないです。

小さい子は好きです。可愛いのはもちろん、目つき仕草も何もかもが純粋で、眩しく見えてしまいます。きょろきょろと辺りを見ながら、ころころと床を転がり、あらゆる感情を直線で解き放つ。とても可愛く、愛おしい。存在としてはもう、猫みたいなものです。とても可愛い。

今日お会いしたお子様、お嬢様は、私をチラリと見るなりニヘーっと笑いかけてくれて、もう悶絶ものでした。あのくりくりしたお目目が細まり、ベビーカーから送られる視線。もう私、モテモテでしたね。20年後が楽しみです。

あの純粋さ、あの白さも、いずれ彼女なりの絵が描かれ、彩られていくのでしょう。考えてみれば、どんな人も昔は子供だったなんて、信じられます?どんな悪人も、真っ白な頃があったのです。その純粋さで、誰かにニヘーっと笑いかけていたのでしょうか。そう思うと不思議な気持ちになります。

どんな人も子供だったように、どんな子供も大人になります。その真っ白に、どうか素敵な絵が描かれますように。