ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

反響の狂犯

 

 

 

 

2021/4/29

 

反響の狂犯

 

福岡publicspace四次元にて、ライブでした。

関係者の皆様、ありがとうございました。

 

今回は、急遽ドラマーが変わりました。観に来てくれた方には事情は説明しましたが、公には言っていないので、ツイッターで見てくれた方には心配をかけてしまったかもしれません。申し訳ない。

つまるところ、みょーちんが色々な事情で出られなくなり、救世主たる代わりの出演のドラマーがこれも色々な事情で名前を伏せているので、凄く不透明な現状になってしまってます。

しかしながら、我々の関係性が変わるような事は起きていないので、その点はご安心ください。我ら変わらず仲良しです。

そんなこんなでドタバタな現場でしたが、何とかライブを終える事ができました。スリーマンにも関わらず4曲しかできませんでしたが、責務は果たせたと思います。

 

さて久々の四次元、1年半ぶりの四次元でした。凝縮された会場も、手が届くほど低い天井も、狂ったように暴れる反響も、久しぶりでした。

ステージの中で鳴っている音、いわゆる「中音」と、外のスピーカーから鳴ってお客さんが聞いている音、いわゆる「外音」って、結構違うのですよ。

ざっくり言うと、ライブハウスでは中音の各楽器をマイクで録って、PAさんが聴きやすくまとめて、それをスピーカーから外音として出しているのです。なので、外音は爆音でも、中音は意外にスカスカ、なんて事は結構あります。もちろん、演者は中音を聞きながら演奏するので、各楽器の音がよく聞こえるスカスカの方が演奏しやすい、という人もいます。

しかしね、四次元のあの狭さ、天井の低さとなると、中音が暴れに暴れます。強めのシンバルが一発鳴るだけで、耳が軽く飽和します。人よってはやりづらい人もいるでしょうが、私にとってはもうそれが最高なのです。爆音に包まれながら弾き叫ぶのが好きすぎる。お客さんが聞いている爆音を同時に聴きながら、いやむしろ、お客さんより音がでかいかもしれない。響く爆裂、唸る轟音、そうなると人は狂います。良い意味で人を狂わすライブハウス、それが四次元です。もちろん、狂った結果悪い意味になってしまった事もあります。その節はすみません。

ライブ前の色々な事情も、狂ってしまえばそれでお仕舞い。狂いながら、笑いながら、叫びながら、とても楽しい時間でした。ありがとう、ございましたぜ。

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ちなみに、4曲しかできないから、尺を埋めようと頑張ってMCを盛りに盛っていたら、ほぼジャストの時間に収まっていたそうで。危うく押してしまうところでした。こういうところも、たぶん狂った結果ですよ。悪い意味にならなくてよかった。危ねぇ。