ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

運命テリトリー

 

 

 

 

2021/8/15

 

運命テリトリー

 

「今更それ観るの?」でお馴染みの私イイジですが、今週は「リング」と「容疑者xの献身」を観ました。23年前と13年前の映画です。自分でも今更だなと思います。どちらも面白かったです。

しかしながら、リアルタイムでなく、一回時間に漬けておいて、数年後でも良い味がでてると評判の名作を見ていくのは、逆に効率が良い可能性がある。当時の時代性を感じることができないのは欠点ですが、数年どころか数ヶ月で存在ごと消えてしまうような映画を見ずには済みます。

でもまぁ、言っといて何ですが、こういうのは本来、効率考えて鑑賞するものじゃないのでですね、自分でピンときたものを、巡り合ったタイミングで見れば良いのです。人に縁があるように、作品との縁ってのも必ずあります。見よう見ようとしてたのに、何度も機会はあったのに結局見なかった映画もあれば、何となくフィーリングで選んだものが生涯の一本になることもあります。そういうのはもはや運ですらなく、運命みたいなもんです。

何にせよ、死ぬまでにすべての作品を鑑賞する事は不可能なのです。なれば選ぶ必要があります。選ぶのに色々考えたところで、その先は運命論のテリトリーです。深く考えて選ぶ暇があったら、1作でも多くの作品を観ていきましょう。

そう、すべては観られないけれど、機会を増やす事はできる。なるだけ増やし方が良いです。「心の栄養」とはよく言ったもんで、映画にしろ本にしろ、もちろん音楽にしろ、摂れば摂るほど精神ってのはすくすくと育っていくと思ってます。たくさん観ていきましょう。