ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

また一手

 

 

 

2021/9/4

 

また一手

 

四次元にて、ライブでありました。

お馴染み熊本の過激純情派のキッチンと、初めましてのお洒落スクラム福岡マクレディとのスリーマン。とても楽しく、やらせて頂きましたぜ。やはりライブは良い。ありがとうございました。

先月の8月、1本しかなかったライブが中止になってしまったので、1ヶ月以上空いてのライブになりました。ライブのない月というのは我々滅多にないのですが、普通に寂しい。

当たり前なんですが、ライブってやればやるほど良くなりましてね。スタジオ練習だけでは絶対に身に纏えない、そんな概念があるのですよ。大きく言えばグルーヴなのでしょうが、どちらかと言うと技術というよりも観念、メンバーがよりバンドという一個体の生物に近づいたという事だと私は思っています。たぶん本人らは自覚はないのですが、聞いてる方は結構、わかる。

今日のキッチンがまさにそういうライブをしていました。音は勿論、身に纏うオーラが違う。決して止まらず、蹴散らすように邁進する彼等ですからね。その甲斐は如実に表れています。

別に我々が悪いライブをしたつもりはないですし(反省点はありますが)、バンドとして負ける気はないですが、その姿は実にお見事、天晴でありました。うかうかはしてられぬ。

 

もちろん我々も、ライブはしたい。ライブは沢山したいです。だけど色んな事情がある。活動を止める事はしませんが、乱発する事もまたできません。1ヶ月の半分は歌っているような、ライブ無双乱舞みたいな生活に憧れはありますが、我々がそれを選択する事は現状、とりあえずはできません。

バンド各々で、手持ちのカードがあります。我々はそういう、ガンガン行く勝負をするのに適さない手札をしており、無理に切ると破滅が待っているのです。もとよりサポート2人体型、そもそもドローの機会が少なすぎる。何とかしてくれマジに。

しかし勝負を投げればそこで終わり、勝負は、投げません。どんな手札であれ、カードを切れば戦いにはなります。我々の手持ちでも、しっかりと状況を見極めて適切に切っていけば、充分に勝ちうる手札はあると思っております。

ずっと握っているのでカードを握る手も汗ばんでいますが、一手一手、しっかりと魂込めて、切っていこうと思います。宜しくお願いいたします。