ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

カオスフィールド

 

 

 

 

 

2021/10/1

 

カオスフィールド

 

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こちらは昔、北九州に住んでいた時によく通っていました。小倉の素敵な古本屋です。

懐かしい。当時ノンフィクションは車を持っていなかったくせにアンプだけは持っていたので、小倉のライブであろうがレンタカーを借り、当日借りて翌日私が返しに行くというのが通例でした。

そこでレンタカーを返した帰り、寄っていたのがこちらの古本屋です。実に懐かしい話。バンドで車を買って機会が減り、福岡に越してからはさらに減ってしまった機会。今回来られて良かったです。まだあってくれてありがとう。

店主さんも私を覚えていてくれていて嬉しい。昔は店内を堂々と飼い猫が闊歩していたのですが、高齢のために出られなくなったようで、残念。つきちゃん、お会いしたかった。

それでも、店内の様子は変わらない。せいぜい十何畳かの店内に、少し前に流行った小説とか、小難しい哲学者とか、図書館でしか見ないような図説、土色に変色した古書まで、ありとあらゆるジャンルの本が陳列されていて、眺めているだけで心が安らぐ。ついには古いこけしやカルタも売っている始末。この混沌が実にたまらない。

ブックオフなんかにもよく行くのですが、ああいう古本屋は店内も広く、また秩序がしっかりと幅を利かせているので、どうしても整然とします。伊坂幸太郎の本の隣に哲学書があり、芸術の馬鹿でかい本の隣に折り紙の本がある、こういうカオスはまず生まれません。そしてこういうカオスは重力を歪ませ謎の引力を生み、思わぬ出会いを生み出すのです。本とはそういうものなのです。

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予想外に、お金を使ってしまいました。

だが本とは出会いであります。ここで買わなければ、今後一生出会う事がないかもしれない。そう思うと買わずにはいられません。まぁ、買っておきながら一生読まない可能性もあるのですが。

しかし最近古本屋に行く機会が多く、ここ2週間くらいで2冊くらいしか読んでないのに、15冊くらい増えてしまっております。いかんいかん。読まねば。読みます。