ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ミステリーのミライ

 

 

 

 

2021/10/23

 

ミステリーのミライ

 

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恩田陸「黄昏の百合の骨」読みました。

十年前くらいに一回読んだのですが、全く覚えてなかったのでほぼ初見でした。不気味なお屋敷、怪しげな人々、過去に起こった事件、家に隠された秘密、こういう様式美がこれでもかと詰め込まれた作品です。何百年前から使い古されている伝説のフォーマット。最高が過ぎるぜ。

どうなんでしょうね、こういう作品、百年前くらいには間違いなくありますが、百年後にはあるのでしょうか。いや、きっとあるでしょうな。いつの世も形態は変われど、人が求めるモノは変わらないもんです。私のような人間がいる限り、きっとミステリーも不滅なのです。

エンターテイメントは、たぶん人間が生きている限り永遠に不滅です。だからミステリーもなくならないでしょう。もちろんミステリー以外も、それこそ音楽も、ライブでもね。安心して生きて、安心して死にましょう。

そして、その百年後の音楽事情に、私の作った音楽は残っているのでしょうか。果てしなく低い確率だとは思いますが、少しでも上げていかねばならんですな。頑張ります。