ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

2016年より

 

 

 

2021/11/8

2016年より

小倉FUSEにて、ライブでありました。

コロナではなく、まさかの大雨で中止という異形の成り行きを経た8/14、その振替が本日となっております。

振替して、まさかの1バンドの欠けもなく集まれるとは、大したものです。シンガロンなんて京都なのにね。いやぁ、これもまた情熱です。とても嬉しく、楽しい日になりました。

 

MCで何回も言いましたが、今日のイベントは2016年くらいのメンツでしたよな。2016年、もう5年前になるのか。我々ノンフィクションやアバウト、ミズニの前身のシャボンヌも全国流通が決まっていて、乗りに乗っていた時期でした。

あの頃は我々はまだ27歳でした。若気の至りと老いへの焦りが混ざり合って、グチャグチャになった絵の具を叩きつけていた、そんな時期でした。思い出すだけで、吐き気混じりの懐かしさが込み上げます。

今日のアバウトのライブを見ながら、アバウトがあの頃やっていた曲を聴きながら、何とも言えない気持ちになりました。歳をとってしまったもんだ、我々も。もちろん、悪いことばかりではないですがね。

そして、トリのシンガロンを見ながら、自分が上達したからこそわかる良さに感動していました。上手いことは良いことだと、気がついてしまったのは成長なのか、鈍化なのか。いやぁ、上手くなってしまったな、我々も。

もちろん、まだまだバンドの中では上手い方ではないのでしょうが、昔とは比べられんくらい上達しました。5年もあれば成長くらいします。状況も変わります。成長どころか、散って行ったバンドも数多くいます。その中で、一度中止になったにも関わらず、全く同じメンツで集まれた今日。2016年より、もっと以前から続いている情熱を、存分に放出できた今日を、本当に嬉しく思います。

ありがとうございました。また、このメンツでやりましょう。是非に。

 

今日この日だって、いずれ過去になります。5年も経てば、この日も5年前になります。今日という日が懐かしまれる日が、いずれ必ず来ます。

その時に、将来の自分が劣化していたら大変ですからね。まだまだこれから、そして今からもっと精密な上達を、もっと鋭敏な楽曲を、もっと深みのある感動を、追求していきます。

ノンフィクション、まだまだ良くなります。宜しくお願いいたします。