ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

フシギター

 

 

 

 

2022/1/10

フシギター

麗かに晴れた祝日の、真昼間から六畳間で、ギターを録音しておりました。

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休憩を合わせて4曲を6時間くらい、完膚なきまでに録音してやりましたぜ。レコーディングは体力もですが、精神力もゴリゴリ削る作業なので、録り終えた今はもうくたくたです。コタツに入って冷えた足を温めています。

今回録った振動は、紆余曲折を経て、皆さんの鼓膜を響かせるものです。回りくどく言わなければ本番のテイクです。以前から録音した録音したとブログでは言ってはいましたが、今回はやっとこさ本番です。本当にお待たせしました。

この陰気な六畳間で響かせたギターが、巡り巡って皆さんの知覚に入る。考えてみれば不思議な話です。録音したギターは編集をしたり、音の具合をいじったりはしますが、元にあるのは間違いなく、本日ここで鳴らされていた、あのギターなのであります。

世に無限にある楽曲も、自然発生したものなんかひとつもなく、すべては誰かが何処かで演奏したものです。それは我々だって、ピロウズだって、ビートルズだってそうです。かつてリバプールの何処かの部屋でレノンが弾いたギターを、我々は2022年にも聞くことができます。本当に不思議な話です。

 

今回録ったギターは2/23に出すCDのものです。もうそんなに遠くないのに、今ギターの録音をしていて大丈夫なのかと思うでしょうが、全然大丈夫じゃありません。ヤバいです。どうしてこうなった。昨年、そんなに仕事はなかったはずだが。

何にせよギターは終わりました。あとはソウイチロウ君のギターと、私の歌であります。タイムリミットは、近い。ああ、ジャケットも作らないといけない。どうしてこうなった。本当に不思議な話です。