ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

末端の端末から

 

 

 

 

2022/2/25

末端の端末から

並ぶレシート、飛び交う数字、意味を調べるコンピュータを駆使して、確定の申告を終わらせました。

昨年、ちょくちょく金額のメモをしていたので、血眼を振り撒くことなく、それなりに簡単に終わらせる事ができました。無理して真面目を貫いた甲斐があるもんです。数字は嘘をつかない、私が間違えてる可能性はありますが。

正直、我々くらいの規模ならやらんでもよいのではないでしょうか。どうせ赤字ですしね。我々は一昨年に給付金を貰うために始めて、それが続いているだけです。やるならやるで色々とお得にはなるのでね。クソ面倒なのですが。

 

というか、こうして私が数字と制度で大乱闘している間にも、海外では本物の戦争が起こったりしている。並ぶ事実と、飛び交う速報が、コンピュータを侵している。

海外でどんな事が起きていても、しかし脅かされていない我々の日常は、ただ平々凡々に続いていく。友人や知人と「ヤバいね」なんて話しながら、日々の飯を食って、適当な娯楽をこなし、後回しにしている連絡に苦虫を噛み潰したりしている。

私は何もしない。何か募金があれば入れたりはするかもしれないが、そのために特別なアクションを起こす人生の余裕が、私にはない。

「これでいい」とは思わないけど、別に悪くもないと思っている。ただ、そういう行動のゼロか100かじゃなくて、こんな風にその問題を思い、それなりに憂い、「何もできんよな」と考え、やはり戦争は反対だ、と心の中で唱える事は、まったく無意味ではない。と、私はそう思っている。