ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

10月26日 辞めるわけには

朝は11時に起床。

目覚めは、まぁまぁ、二度寝の必要もなさそうだ。起き抜けて、水を飲む。バナナはない。冷凍していたパンを、ふたつ、食べる。

本日は夕方より、四次元にてライブである。

バンドではなく、ソロでの出演。紆余曲折あったが、それなりに急場での出演となった。作業作業で忙しいが、求められているのならば、動きたい。

なので、作業をせねばならぬ。とりあえず、無地のTシャツを発注。11月4日までに、あらゆる数を刷らねばならん。間に合うか果たして。

終わったら、袋麺をサッと体内に入れて、動画の編集。「ノンフィクションの映像」も、仕上げねばならんのだ。本当、やる事多すぎて、死にそうだぜ私は。

映像を切り刻む。少し前の、ナカシーとの会合の場面である。なまじ、中身のある話が多いので、編集はとても疲れる。数時間の話を、飛ばし飛ばしとはいえ、ほぼ全て聞かねばならん。

呻き声を上げながらキーボードを叩く。とはいえ、中身はあるので、改めて聞き返すのは有益である。良い。毎度思うが、ナカシーすげぇ。

 

1時間半ほど切って、作業を終える。うわぁ、疲れた。これ本当に、疲れる。画像編集なら、動画とか聞きながらできるのだが、動画編集はなぁ。

少し、疲れた。あまり時間もないが、10分だけ眠る。

起きたら、準備。着替えて、荷物を揃えたら、家を出る。アコギを背負い、キャリーケースに鞄をくくりつけ、駅へと向かう。キャリーケース、便利なんだけど、ゴロゴロとうるさいよなぁ。しかしまぁ、全部背負うととんでもないことになるので、仕方がない。

駅から電車から、街に向かう。キャリーをゴロゴロと、四次元へ向かう。

 

四次元へ、着。挨拶をして、準備をする。

準備をしながら、店長のケイタさんと話す。世間話と相談の半々、我々はどうするべきか、どうあるべきかを、尋ねる。

色んな人に聞いてはいるが、聞けば聞くほど我々の、中々に難しい状況が浮き彫りになる。我々の持つ様々な要素、それそのものが悪いというより、それらの噛み合わせが非常に良くない。随所に発生するズレと、元々の不足もあり、色んなモノが多大に漏れていく。

それでもまぁ、辞めるわけにはいかない。

「やらなければいけない」ではなく、「辞めるわけにはいかない」に変わったのは、いつだろうかね。

 

リハーサルを済ませて、顔合わせも終わり、開場まで待機となる。少しだけ腹が減っている。マックに行って、バーガーひとつとコーヒーを飲み、バイトのシフト希望を出したり、文章を整えたりする。

開場、そのうちに開演となる。

1番手のeimさんを見る。上手いし、良い歌である。あんな歌は、私には歌えん。

少し見たら、私は2番手なので、楽屋にて準備をする。アコギをチラチラ弾きながら、気を整える。緊張が汗になり、じわりと衣服を濡らす。いつだって、ライブ前は緊張をする。

 

時間である。機材を整え、チェックをしたら、公演が始まる。

喋りに喋り、掻き鳴らし、叫ぶ。己が人生を、放つ。ディストーションを、鳴動させる。

 

30分、暴れまわって、終了。ありがとうございました。楽しかったです。

終わってみると、実に荒い演奏であった。しかし、魂は込めたぞ。よし、よし。

だが、私も30となっては、魂だけあればよし、のような言葉は、あまり良くない。魂が無いのは論外ではあるが。

 

片付けを終わらせたら、友人と話したり、対バンを見たり、目が合ってしまった方に顔面ステッカーを押し付けたりした。最後のクレイドルが終わって、興行は終了。

ありがとう、ございましたぜ。

 

物販のちに、軽く打ち上げが始まる。

求められたので、後輩達に色々と助言をする。助言の内容自体は自信はあるのだが、自分がまだ売れていないので、客観的に説得力は皆無である。エラそうな事言って、それを実践してる君達は売れてるの?なんてもし言われたら、私は血が出るまで唇を噛むしか無い。

話していたら、終電が近づく。別れを告げて、荷物をまとめ、駅まで走る。筋肉を代償に、何とか間に合う。

電車に乗って、わが町へ、帰る。

駅を出て、川沿いを歩いて帰る。時折立ち止まってみると、結構な静寂が聞こえるので、とても楽しい。特に秋は、虫が良いアクセントになる。しばらくベンチで聴きながら呆けていたいが、荷物が重いので、早く帰る。

 

事務所へ、着く。とりあえず、袋麺を茹でて、お湯を切ったらレトルトのカレーを入れる。その上に、道中のコンビニで買ってきた出来合いの肉を入れて、食べる。うむ、なんとも、ジャンキィな味である。うまい。

食べ終えたら、ブログを書き始める。書き始めるも、少し長めの内容と、眠気もあって、中々書き進められない。

それなりの時間をもって、やっとこさ、書き終える。このあと作業をするつもりだったが、もう、寝よう。

 

本当に、辞めるわけには、いかない、のだ。