ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

撮らるる影、映える像

 

 

 

 

2022/3/9

撮らるる影、映える像

ノンフィクション、撮影をしていました。

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岩国のパンクマインド、タッキーと共に、次なるMVの撮影をしておりました。スタジオで録り、街で録り、なんやかんやとダベりながら、2日間の行程を無事に終えました。いやぁ疲れましたが、楽しかったです。

疲れました、そう、本当に疲れました。MVの撮影の日っていつも「まぁライブじゃないから余裕」と思って出発するのですが、実際はライブ並に疲れるのです。瞬間風速で言えばライブより上かもしれません。

スタジオの撮影では、いつも通りギターを弾きながら歌っているのですが、この時の「いつも通り」というのは「いつものライブの、ラスト5分くらいの通り」という事であって、凄まじいまでの覇気と高揚を、瞬時に出さねばならんのです。それも同じ曲で、何度も。何度でもです。全部出し切って肩で息をする私に降りかかるのは、歓声や拍手ではなく「はい、もう一回」なのです。これは、キツい。今回はテイク数も比較的少なめだったのでまだマシでしたが、前回の「ぼくらのディストーション」の撮影では本当に死にそうになっていました。あの曲、長いんよ、あの曲。

あとは夜の街で撮影をしていたのですが、これがもう、寒い。松本人志の言う通り、3月はまだまだ寒い。特に夜はもう、大して真冬と変わらんほど寒い。そんな中でロケーションを探して徘徊し、場所が決まれば撮影。ライブ衣装が暖かい訳がないので、ソウイチロウ君と2人、悲鳴を上げながら被写されていました。背中に貼られたホッカイロだけが救い。

あとは撮影よりもゲームの話で盛り上がったり、撮影が終わった瞬間ヤンキーに場所を占拠されて戦慄したり、撮影の内容を伝えてなかったせいでソウイチロウ君に怒られたり、家に泊まる連絡が遅れたせいでソウイチロウ君に怒られたりしましたが、なんとか終わらせることができました。

素材が既にイカしていたので、イカしたものができると思います。タッキーよ、あとは任せた。

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しかしカメラを向けられながら、録られているソウイチロウ君がとても格好良かった。後で映像を確認したら、私も格好良かった。良い機材やタッキーの技術もそうだけれど、我々自身もやはり格好良くなっていると思う。少なくとも昔に比べれば、今が一番格好良いと自信を持って言えます。映像も、音楽もね。

それもまだまだ、伸び代は全然あると思っております。伸ばしていきましょう。宜しくお願いいたします。