2022/5/19
奴が来る
だんだんと、日が厚くなってきました。昼は半袖でも良いくらいの5月の半ば。仕事終わりに川べりのベンチに座り、音だけ聞きながら思考を放逐しておりました。そういうのがとても心地良い季節です。
心地良さを全身に巡らせていると、ふと、腕が蚊に刺されているのに気がつきました。こういうのも、今からの季節です。腕の、丁度肘の内側の部分です。実に狡猾な部分を刺してきやがります。蚊め、貴様らとの開戦も、もういずれだな。
夏が、来ますな。奴は短いですから、今のうちに準備をしておかねば。準備、言っても何か用意するわけではないのですが、またあの、湿度の高い、実にうるさい、無情な叙情に包まれる、その心構えはしておかねばならんです。なんてったって、奴は短いですからね。