ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

湯上がりの空

 

 

 

 

2022/6/1

湯上がりの空

銭湯で湯に浸かって、これからの事を考えておりました。ここ数日の休養で、なんとか心身は整ったと思います。これからバンドとして、人生として、私として、何をすべきか。湯上がった身体をロビーで冷ましながら、高い天井をじーっと見上げていました。

やはり私は、まだ売れたい。その気持ちは捨てきれません。しかし、そのために嫌なこと、自分を曲げる事はあまりしたくない。かといって、自分が納得できる代替案を見つけられずにいる。というのがここ数年の現状です。考えに考えれど答えはなく、とりあえず目の前の行動をこなしていく。そうやって誤魔化し誤魔化し前進してきました。

別に、それが失敗だと思うつもりはないです。無理に意志を曲げて消えていくよりは成功でしょうよ。今はそれなりに思うようにできていますし、不満はあれど不備はないです。

とりあえず、格好良く、続けることが第一です。このままの状態でも「売れない」が原因で辞めることは多分ないので、その辺は我ながら安心をしています。しかしながら、売れないよりかは売れている方が格好が良い。しかししかし、売れるために意志を捻じ曲げるのは最高に格好悪いですからね。その辺が悩みどころなのですよ。

そして今日もまた、考えれど答えはなく、2回継ぎ足した無料の茶を飲み干したら、銭湯を後にするのです。

夕方、湯上がりの外の空気は、初夏の気候も相まってすべてを許してくれるような気がします。こんな空気があるから、数年答えが出なくても、前向きにさせられるてしまうんですよな。ああ、良くない。非常に、良くないよ。