ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

たまに会う友人のごとく

 

 

 

 

 

2022/4/21

たまに会う友人のごとく

かなり快復しました。熱はもうなく、まだ少し腹は蠢くものの、轟くには至らないので、やっと日常を過ごす事ができます。

すぐにでも銭湯に行き、すべてをリセットしたかったのですが、生憎の外は雨。仕方なく映画を観る事にしました。慈悲により延長してもらったツタヤのDVDを、拝みながらセット。「ノッキング オン ヘブンズドア」という映画です。

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1997年のドイツ映画です。7年前くらいに一回観ての、再鑑賞です。「再鑑賞」ってしっくりきませんな。でも「再見」っていうとツァイツェンになっちゃうし。本ならば再読でいいのですが。

で、この映画、最高です。なかなか「最高」って言葉を使いたくない私ですが、これは最高です。余命幾許もない2人が、海を見るためだけに車盗んで爆走する映画なんですが、格好良くて、お洒落で、面白くて、情けなくて、実に行間に満ち満ちています。

これだけで充分好きなんですが、この充実感で本編90分切ってるのが、私は大好きなのです。感想が同じになるなら、短い方が作品としては優秀だというのが自論です。私は映画が2時間越えてるだけで観るのに覚悟がいりますし、2時間半越えてる映画はDVDの盤面を見ただけで吐きます。短いと安心。でも60分だと流石に短いので、やはり90分くらいがベストです。

 

この映画、7年前に観た時から、いつかまた観るだろうと思っていました。今日観た時も、またいつか会うだろうと思っています。そういう、離れた友人みたいな作品が、私にはいくつもあります。まだ会ってない作品もあるはずなんです。そいつ出会う前に死ぬのは嫌だ。出会わなければ、いかんのです。

日々、定期的に作品に会うにも、体調を整えて、仕事をこなし、時間を作らねばならん、至難の道です。

映画を見てるうちに雨も止んだので、体調を整えるため、私はまず銭湯へ向かうのです。