ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

巡り合いエンターテイメント

 

 

 

 

 

2022/7/13

巡り合いエンターテイメント

ナカシー君に呼ばれ、彼行きつけの飲み屋に行っていました。

飲み屋というよりは、カウンターに座っている色んな人が、友人、知人関係なく巡り合わせで会話ができる、バーのような、屋台のようなお店でした。こういう店には滅多に来ないので、中々新鮮です。そもそもお酒も飲めませんしね、私。車で行ってずっとカルピス飲んでましたよ。

しかしやはり会話っていうのは、楽しいもんです。その場には初対面の方々がほとんどでしたが、むしろ初対面だからこそ生み出される面白味ってものがあり、これが中々オツなもんです。知らなかった人たち、これまで関わることのなかった人たちの人生を聞くのは、純粋に楽しい。私による何でもない話も向こうには新鮮に受け止められ、それがまた楽しい。相乗効果でまた楽しい。いやはや、ナカシー君に感謝ですな。私がお酒が飲めればもっと楽しかったのでしょうがね。ずっとカルピスでした。

人との会話、コミュニケーションってのは、相手が旧知であれ未知であれ、どれも新鮮に楽しいエンターテイメントですよな。なんの仕込みもない、完全に個々の思案に任せて繰り広げられるコミュニケーションは、色んな方向にぶつかって弾けて反射して、大抵の場合、とても面白い結果になります。再現性が少ないので、たいていの会話はその場限りで消えていくのも、また良いものです。

精密に作られた映画のような、芸術的な完成はそこにはないですが、自然と成り行き、巡り合いにより組み上がっては消えていく、そういうエンターテイメントもこの世には必要なのです。そっちの方が好きって人も、世の中には結構いますしね。私はどっちかっていうと芸術的な方が好きかもしれませんが、こっちはこっちでとても楽しいもんです。いやぁ楽しかった。