ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

郷愁の強襲

 

 

 

 

 

2022/9/20

郷愁の強襲

昔の映画のビデオが、観たい。

正確には「昔の金曜ロードショーかなんかの映画を録画したビデオ」が観たい。バカでかいブラウン管のテレビで昔のビデオ画質の映像を観ながら、合間合間のCMまで観たい。来週の金曜ロードショーで何をやる予定なのか、それまで残さず全部観たいです。思い出すあの日々。要するに郷愁に浸りたい。

定期的に、懐かしい、という感覚を補充したくなります。あまり嫌いな人間はいないと思いますが、私は結構粘着に好きな方だと思います。歳を食うのは悲しいですが、伴って懐かしいモノも一緒に増えていきますのはそれなりに嬉しいです。老人への道まっしぐらかもしれませんが。

懐かしい、という感覚は良いものですよな。単純に面白いし快感です。質としては物語の伏線回収に近い気持ちよさがあります。覚えていたけど忘れてしまったもの、それが想起される瞬間というのは、人間、何故だか快感らしいです。何ででしょうね、よくわからんですが、この回路のおかげでそこそこ人生が楽しくなっているのは間違いないです。

将来的に懐かしいと思えるモノを増やすために、今のうちから多くのモノに触れて、多くの作品を観ておかねばならんです。しかし最近は観てもそもそも作品の内容を覚えてない事が多いので、少し不安になります。作品が悪いのではなく多分私がパターンに慣れ過ぎたせいなんですが、それでも余程印象が強くない限り、1ヶ月もすれば内容を忘れてしまう事が多くなりました。飽きか老化か、どちらにせよ嫌なもんです。

今のこのバンドの日々も、もっと歳をとれば懐かしく感じるのでしょうか。今の私では想像もできませんな。懐かしさなんて感じないくらい、いつまでも動いていたいもんです。