ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

今と昔と夏と私と

2023/7/18

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九州名物、袋かき氷で脳味噌を震撼させていました、夏の昼下がり。

夏の暑さは苦しいですが、氷菓子を食べた時の爽快感は他の季節では味わえないものです。エアコンの充満した部屋に入った時の快感しかり、まだ少し明るい時間に、シャワーを浴びて外に出た時の感触しかり、どいつもこいつも夏の醍醐味です。存分に味わっていきましょう。

とはいえただ暑かったのは今は昔、令和の夏は殺人光線の傘下にあります。猛毒みたいな暑さは、あんまり味わいすぎると致死量に到ります。もう少し味わいやすくなって欲しいもんです。私は危険なのでファミレスに避難して、コーヒーしばきつつ歌詞を書いていました。

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昔より、明らかに歌詞を書くスピードが遅くなっています。これは果たして技術の劣化か、はたまたセンスの洗練か、わかりませんが、なににせよスピードが遅くて良いことはあんまりないので困ります。

歌詞を書くにあたって「結局何が言いたいのか」というのを大事にしてるんですが、その内訳と言いますか、それこそ結局何が言いたいのかがわからなくなってきました。それはひょっとしたら、思考や言語が複雑化して捉えづらくなったのかもしれません。昔よりも、見える風景の解像度は間違いなく上がったと思うのですが、その分増えた情報量を処理しきれずにいるのかもしれません。わかりませんが、何にせよ本当に、書くスピードが落ちたのが辛いのです。

最近になって一番考えていることは、いかに「身の丈に合った」歌詞を書くかという所です。何となく、昔は「いかに格好いい言葉を使うか」と考えていたフシがあります。別に悪いことではないのですが、背伸びは若さの特権のような気もして、今の私がやると少し不安になります。今の私は、ただ今の私を、そのまま出したい。173センチメートルに詰められた34年間分の文章を、無理に縛らず、無理に絞らず、きちんと滴ったモノをそのまま出したいと思っています。何故ならばその方が、今の私にとって良いものが出来上がると、そう思っているからです。

昔の夏と今の夏が違うように、昔の私と今の私は違います。ただ今の夏のように、今の私の方が激化していると、そう私は信じていたいです。というかそうでなければいかんのです。そのためには、修練と洗練を、もっとしていかねばなりません。頑張り、ます。