ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ネルマ ノ ノルマ

2024/2/9

昨日の新年会を終え、深夜に帰宅。寝る頃には明け方になっていました。起きて仕事を終わらせたら、あとはもう、眠っていました。力強く、眠っていました。

睡眠は良いですよね。気持ち良いですし、スッキリ目覚められればたまらない快感があります。その上なんと健康にも良いときたもんです。良い事づくめです。なのになんで我々は、こんなに睡眠をしないのでしょうかね。わかっているんですがね。

睡眠は良いんですが、エンタメではないのですよね。気持ち良いですが、楽しいモノではないです。8時間眠るなら、6時間にして1本映画を観たい。どうやら人生は短そうですし、新しい文化は過剰なほどに供給されます。現実でも仮想でも、何処を見たって広告が貼り付いて、我々の袖を引っ張ります。そのすべてが下らないならともかく、人生を変えてしまうような名作も潜んでいるからタチが悪いです。我々は生き急ぐことを強いられている。

人生において一番削りやすいのが、たぶん睡眠です。それこそ「寝る間も惜しんで」なんて言葉もある通り、昔から率先して犠牲にされてきました。眠らなくても、人間はそれなりに動けてしまうのもあまり良くないですよね。人は意地と根性があれば駆動はできます。大抵は動いているだけなんですが。

しかしまぁ、それでもやはり睡眠は大事です。睡眠をしなくても人はそれなりに死にませんが、限りなく死に瀕する事になります。何が良くないって、機嫌が悪くなりやすいのが一番良くないですよね。個人はともかく、社会的な評価をどんどん落とすハメになります。機嫌を良くするためにも、人は寝るべきなんです。

読みたい本も、見たい漫画も、見たくもない動画も、すべてを投げ打ってでも、やはり寝るべきなんです。わかってはいます。わかってはいるんですが、どうして我々は、後悔するとわかっていても夜を更かしてしまうのでしょうか。たぶん永遠にそうなんでしょう。