ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

無双乱舞を喰らわせて

 

 

 

 

2022/10/3

無双乱舞を喰らわせて

ああちくしょう。やる事が多い。やる事が多いのに、私という人間はひとつずつしかやれないのがつらい。ひとつと向き合っていると、別の奴が背後に回って私を見る。左右からも見る。上下すら見ている時がある。完全に囲まれている。どこを向いても私の両眼は世界のほとんどを死角にする。寝ていても、起きていても、友人と笑っている時も、奴らは私を取り囲んでただじっと見てくる。ああちくしょう、無双乱舞を喰らわせてやりたい。