ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

一瞬のピース

2022/12/20

一瞬のピース

年末になってきました。

何日か前のブログから、やたら年末年末言っている気がしますが、やはり私はね、好きなんですよ。年末。寒いのも辛いんですが、嫌いではないです。

ピンと張り詰めたような空気、虫の声の一切しない道を歩くと、ある種の清廉さを感じます。吐く息が白くなるのも、ポケットの中の微かな暖かさも、芯を凍らせるような風を厚着で受けるのも、どれもとても趣き深いものだと感じます。

そして年末。いろんな事が一度、とりあえずの収束を迎えるのが年末です。時間になれば、すべての人が平等に年を越します。その中では敵も味方もなく、すべてが同じ瞬間にハッピーニューイヤーなのです。上に投げたボールが頂点に達した瞬間の、その完全に静止した一瞬のような時間。それがなんだか、私にはとても平和なことのように思えるのです。

私は平和を謳うようなキャラではないのですが、人の不幸は悲しく思います(私の嫌いな人は除く)。人類、色んな人が色んな思惑を持って一生懸命に生きているので、ある程度の争いが起こるのは必然だと思いますし、それを抑止するような力は私にはないです。だけれど、それでも人が悲しいのは私も悲しくなるので、なるだけ悲しい事はなくなって欲しいです。

年末、色んな思惑を持っている人達が、色んな争いの中で、それでも皆んな一緒に新しい年を迎えます。その一時、その一瞬が私はなんだか嬉しくなってしまうのです。

 

また今年も終わります。いろんな事がとりあえず収束します。今年をきちんと収束させられるよう、また私は作業をやるのです。今のところ、きちんと収束させられるかはかなり怪しいです。頑張ります。