ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ハリーと小野と白頭山

2023/1/18

久しぶりに映画を観ました。忙しかったので最近、まったく観られていませんでしたぜ。別に観なくても死にはしないんですが、映画って文化は素晴らしいものなので、きちんと日常の中で触れておくことはそれなりに価値があると思っています。作品はもちろん、作品を通して人間を観ることができるのが良いです。キャラクター的な意味でも、作家的な意味でも。

そして今日は観ていました「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」です。アズカバンで終わったヤングアダルトな時代を、今さら完結させるべく、地味に観続けているのです。今回のこれは5作目に当たります。全7作なので、いよいよ終盤です。

今までも面白かったですが、今作も面白かったです。ドンパチ魔法合戦はもちろん、ハリー達が年相応に子供なのが良いですね。いい塩梅で思慮が浅く、絶妙に無知で無謀です。あのくらいの年齢はみんなそうよ。合理的な大人な判断をされた方が困るくらいあります。色々と後手後手な大人サイドの話も、ある意味ではリアルというか、それもまた人間味だと思います。彼らだって装置ではなく、人間ですからね。

面白かった、というか私が今更評価をする必要もないかもしれません。ハリーポッターシリーズが名作なのはもうなんか評価とか感想とかじゃなく、なんなら教科書に書いていてもおかしくないでしょうて。

あと、このシーンのシリアスさんの立ち振る舞いが、絶妙にソウイチロウ君っぽくて、ちょいとムカつきました。ソウイチロウ君、よくこういう立ち位置で、こんな顔して見てる。

f:id:iijitakahiro:20230119002115j:image

f:id:iijitakahiro:20230119002123j:image

 

なんというか、前に前作「炎のゴブレット」を見た時も思ったのですが、少年時に観るのをやめたものが、きちんと物語を持って終わりに向かおうとしているのを見ると、不思議な感覚になります。この話は本当に続いていたんだな。そして本当に終わるんだな。

小学生くらいに引っ越した友人の、その後の人生を見ているような気分です。と思っていたら、そういえばハリーポッター役のダニエルラドクリフは私と同い年なんでした。なのでなおさら不思議に感じます。私も結構苦労をしてきたが、ハリー、お前も大変だったんだな。なんなら吹き替えの小野賢章も同い年らしいのでね。気分はもう同窓会ですよな。3人で飲みに行きたい気分です。白頭山いこう白頭山。すじ肉のうどんを食わせてやる。