ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

センセイ

2023/1/19

とある縁あって、人にギターを教えることになって、今日はその初日でした。ギターをもう20年近く弾いていますが、人に教えるのは初めてなので、凄まじいまでの緊張を以って臨みました。

アコースティックギターを構えて、各部の名称からピックの持ち方、コード譜の見方など、いろいろ。一気に言ってもわからなくなっちゃうのね、少しずつ丁寧に、覚えるべきところと覚えなくてもいい箇所を明確にしながら教えていました。「教えていました」ってのは偉そうでイヤなんですが、僭越ながら、ということで。

私はギター、まぁ弾ける方だと思います。上を見ればキリがないですが、伊達に20年近く弾いてはいません。速弾きやらスウィープやらは特殊な訓練が必要なので別ですが、一通りのことはできます。あと無駄にスラップが少しだけできます。

しかし、弾けるのと教えるのはまた違う能力なので、その辺が難しいところです。私の中の当たり前は、私が弾くためだけのものであり、それが他の人に流用できるのかはまだわからんのです。一応「教室」みたいな体で、わずかばかりでも金銭を頂くつもりなので、その辺をきちんと自覚して臨まなければ、相手にも失礼になってしまいます。ううむ、難しいもんです。

果たして、私は教えるのが上手いのでしょうか。下手ではないんじゃないかと思ってはいますが、人に教える経験もあまりなければ、私も私に教えてもらった事はないので、何とも言えません。それはこれから見えるでしょう。下手ならなんとか上達を目指します。頑張ります。

 

教えながら、そういえば父は教師をやっていたことを思い出しました。私が小学生くらいの時、なんでか「教師にはなりたくない」と言ったら少し父が悲しそうな顔をしていたことも。子供ながら中々に酷いことを言う。人の心がないのか?

なんだかんだ、そんな私がこうして教える立場になるのは面白いもんです。すまねぇなぁ父よ。私は頑張るぜ。