ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ディストーション健康法

2023/1/23

色々とうまくいかない日であり、良く言えば予定の見直し、実際には怠惰からの妥協に満ちた日だったのですが、深夜にスタジオでディストーションを掻き鳴らしていたら実にスッキリしました。やはりギターは良い。ディストーション健康法ですよね、もはや。

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世の中に綺麗な音が出る楽器は沢山あります、面白い音、壮大な音、誇り高き音、寂しい音、色々ありますが、ディストーションの効いたギターほど、汚く鋭く格好の良い音がする楽器はないんじゃないかと思っています。それに、ここまで人の持つ焦燥や鬱屈を体現できるモノは、中々ないのではないでしょうか。というか、あったらそれを使ってますしね。

ザワつきの権化のような楽器が2本、それにドラムとベースを合わせ、存分に叫びながら自分の考える主張を披露して良い、というね。バンドってのは、なんという素晴らしいモノなんでしょうか。楽しい楽しい、狂ってしまうほど楽しいですよこいつは。

音楽ってのは、やってるだけで最高なんですよ。「売れないから辞める」なんて戯言もいいところです。そういうことじゃないんだよ、音楽ってのはな。評価も数字も売り上げも結構ですが、ビジネスの話はまた別の話です。親ってのは将来の介護人を確保するために子育てをするのですかね?結果はそうかもしれませんが、そうじゃないでしょう、きっと。

金は大事です、人生は大変です、悩みも不安も数え切れません。しかしどんな時であっても、6本の鉄線を掻き毟ってヒズませれば、私の心臓は弓のように引き絞られるのです。