ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

2度死ぬ前に

2023/2/25

朝起きてお湯を飲み、バナナを食いながら、そういえば最近、久しく映画を観ていないことに気がつきました。

昨日も言いましたが、こういうのは定期的に摂取しておくべきなので、まずは殆ど活用していないアマゾンプライムの一覧と睨めっこ。精神が映画に向いていない時ってのは、重い映画は見辛くなります。久しぶりというのもあるので、ある程度のエンタメ映画でリハビリをせねばなりません。

重すぎない、長すぎない、できれば有名どころ、ある程度設定を知っていればなお良い。そういう思いで選ばれたのは、日本を舞台にしたスパイ映画「007は2度死ぬ」でした。

007は、我々にとっては映画というよりもゲームで馴染みの深い、そんな世代です。64のゴールデンアイはもちろんですが、我々はPS2版のナイトファイアというのを好んでやっていました少数派です。PS2版は我々以外でやっていた人間を見た事がない。中学時代は週末になるたび、友人と4人集まってゲハゲハ笑っておりました。あんまり今とやる事変わってねぇな。

閑話休題、それもあって007という存在、システムは知っているので、リハビリに丁度いいだろうと思って再生した今作は、劇薬みたいなトンデモ作品でした。

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外国人の考えるトンデモニッポンの時点で悪い予感、ある意味では良い予感はしていましたが、物事のすべてが想像をねじれの位置に持っていく凄い作品でした。007の看板をもってしても、完全なるB級映画でした。焼き魚定食をナイフとフォークで食べているような違和感まみれの2時間弱。とんでもねぇモノと出会ってしまったもんです。

こういうのは友人と笑い飛ばしながら見るのが一番なのですが、生憎の独賞となっているので、途中で脳味噌がバグって急激に眠くなり、諦めてちょっと寝ました。何とか最後までは鑑賞しましたが、感想としては何とも言えないです。B級映画っていうのはジャンクフードみたいなもんで結構好きなんですが、モノによっては油や匂いみたいなのが凄く、体調や精神状態によっては胸焼けを起こすこともあるのです。今回、流石に007なら大丈夫だろう、B級にはならんだろうとタカを括っていたのが良くなかった。ジェームズボンドにもできない事はある。そりゃ、首に手拭い巻いて麦わら帽子かぶってりゃ、さすがの英国紳士もお手上げでしょう。

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世の中には理解を越えるモノがあります。私が知らないだけで、まだまだ無限にあるんでしょうな。この作品がどのくらいの混沌レベルなのかは知りませんが、ちょっと世の中が怖くなりました。

それでも映画は見ねばならんので、懲りずに立ち向かって行きます。それこそ、あらゆる状況に対応して、最終的には忍者スーツという全身タイツみたいな格好で任務を遂行した007、もといショーンコネリーのように、やらなければいけないことは、何としてでもやっていきます。ちなみに仔細は知りませんが、007役のショーンコネリーは、今作で一回役を降りたそうです。そりゃそうよ。