ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

猛虎たおれる

2023/4/22

山口県は周南ライズにて、ライブでした。

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勝手知ったる周南ライズ、音もステージのやり方も、ライブまでの過ごし方も、もはや慣れたもんです。考えてみれば、初めて来てから10年が経とうとしていました。10年か、長いような短いような。不思議な気持ちになります。

その甲斐もありまして、またお客さん、対バンのお陰もありまして、叩きつけて破壊するようなライブをしてやりました。そろそろ我々も、若くはなくなってきてしまったのでね。若い人々には、格の違いを見せつけるようなライブをしてやらねばならんのです。でなければ、ステージに立つ意味もありません。最近はそのくらいの危機感を持ってやっています。

バンド、ライブ、音楽、それらは基本的に、メインストリームは若者です。それは間違いないと思っています。メインストリームではない、歳を取った人間が本気で戦おうと思った時は、それ相応の覚悟が必要になります。ただ音楽をやるのは良いんです。誰がやっても音楽ってのは素晴らしいもんです。ただ本気で、若者達とステージで殴り合うためには、彼らの数倍の技術と、数十倍の覚悟がいるのです。

体力は間違いなく低下しています。そして若い頃よりは技術も向上しているので、ライブ中に要する体力も増えてしまって、相乗効果でライブ後は最近ぶっ倒れています。今日もアンコールをお断りしました。断ってしまって申し訳ないとは思いますが、まぁそもそもアンコールって必ずあるもんじゃないですからね。その瞬間のバンドの気分次第のはずです。今日は本編で限界を超えて出し切ったので、気分ではありませんでした。

まぁライブ後に倒れるのは、体力を出し尽くした証明ではあります。それは良いことです。何とか体力をつけたいですが、日常、頑張って体力をつけたところで、それからのライブ中に使う体力が増えるだけなので、ライブ後にぶっ倒れるのはこれからも変わらないでしょう。どちらかと言えば、問題は回復力ですね。こればかりはどうしようもないかもしれません。

より真摯に、より苛烈に、活動に勤しんでいきます。本日のイベントは「猛虎伏草」、携帯の予測変換でも出ないくらいのマイナーな熟語ですが、良い言葉です。これが言い訳にならんように、これを言い訳にしないように、頑張っていこうと思います。

周南ライズ、ありがとうございました。次は少し離れてしまいますが、まだまだ来ます。宜しくお願いします。

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