ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

ピラニアの生息

2023/4/30

福岡天神、我らがパブリックスペース四次元に、ライブを観に行っていました。

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到着して知るフロアライブだということ。四次元の狭さでフロアライブですってよ。危険が過ぎる。オラわくわくすっぞ。

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見られる場所や配置が変わるだけなのに、いつもより肉薄して、いつもよりリアルタイムでライブが伝わってくるのが不思議です。お客さんも演者も、誰もが一手で公演を台無しにできる、ある意味では演劇のような緊張感がありましたね。とても好き。

みな良いライブをしていましたが、佐賀のマイパストサマーが、知り合いなのを差し置いてもヤバかったですね。突貫力と破壊力、ワンマンみたいなライブしてました。もうワンマンもこれでやれ。ここでやれ。年内にやれ。

良いですね、とても良い日でした。行った後に曲が書きたくなったり、ライブがしたくなってしまったら、その日はとても良い日です。今日はどっちもです。良い刺激、頂きました。

 

やはりね、ライブハウスってのは、どこか危険であって欲しいんですよ、私は。暴力を振るうとか、薬物をやるとかそういう事ではなく、もっと概念としての危険さ。別に中にいたって、危害を加えられる恐れはほぼない(はず)なんですが、そんな中でもどこか警戒をしてしまうというか、どこか危うさを感じてしまうような、そんな場所であって欲しいんです。

水清ければ魚棲まず、なんて言葉もあります。ライブハウスに集まる人間なんて演者も客も皆ピラニアみたいなもんですから、綺麗なところなんてしっくりこないんですよ。目を血走らせて、派手な牙ギラギラさせて、そんな奴らの住む水ってのが我々には必要なんです。そしてロックンロールってのは、そんな場所から生まれてくるんです。

四次元でフロアライブ、とても危険で、とても良かったです。ところで、ピラニアってのは案外臆病らしくて、人なんてほとんど襲わないらしいですな。まさに我々のようです。はは。