ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

私のはレヴィオサー

2023/5/30

f:id:iijitakahiro:20230530195544p:image

雨降りしきる日中、映画を観ていました。「ハリーポッターと死の秘宝 part2」です。調べてみたら2011年の映画でしたが、2023年になった今、やっと私の中で終了いたしました。お疲れダニエルラドクリフ。よく頑張ったよ。

とても面白かったです。シリーズ全8作、ワクワクする1作目からハラハラする最終作まで、壮大なサーガでしたな。元々児童書だったと記憶してますが、最後には血みどろの展開になっていて大丈夫なんでしょうか。こういうツッコミもたぶん、10年以上遅いんでしょうな。

昔見ていた頃は子供だったので、子供目線で先生たちは凄いなぁ、スネイプ先生怖いなぁとか思っていましたが、この歳になるとむしろ先生たちに感情移入していましたね。先生達も、もちろんスネイプ先生も、昔思っていたよりずっと人間でした。全体を通してそれなりに危機管理がガバガバなのも、今思えば我々の職場も結構似たようなもんだったりして、リアリティを感じます。危ないモノを「危ないよなぁ」ってみんなで言いながら、長年誰も手をつけないような所、あるよね。心当たり、あるよね。

主人公はハリー達ですが、たまたま因果がハリーに集約しただけで、物語全体を通せばかなりの割合が大人の話でした。子供たちには宿命や運命の話でしたが、大人たちは義務と責任の話でありました。大人たち、頑張ってましたな。打ち上げとかあったら大層盛り上がっていたでしょう。

f:id:iijitakahiro:20230530202921j:image

マクゴナガル先生、とてもキュートなおばあちゃん、好きでしたね。

 

もちろん児童書ですから、都合の良い展開は結構あるのですが、壮大な世界観と魅力的なキャラクターたちが膨大なテキストを織りなしていて、とても良い物語でした。語られていない話も沢山あり、想像力も掻き立てられます。これが1人の人間によって作られたの、凄いですよなぁ。やるじゃんJK。実にローリングしてますぜ。

私がどれだけ考えても、あそこまでのサーガを作り出すことはできないでしょう、多分。私ではどうやっても、レヴィオーサはできそうにありません。しかし私とて創作者、想像力は高めていかねばならんです。頑張ります。