ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

蒸し湧き

2023/5/29

録音をしてました。窓を閉めて蒸した部屋、温度と湿度に草の匂いをブレンドした空気を肌中に塗りたくられながら、一心不乱に弦を叩いておりました。

今日はベースの録音でした。デモのようなプリプロのような行程ですが、この段階ですでに弾けていないフレーズを思いついてしまい、未来の地獄に戦々恐々としています。この部分だけで30分くらいかかるやつです。嫌だなぁ。嫌です。

バンドではなく、最近ご無沙汰でしたAIノンフィクションの録音です。バンドの製作もあり、なんとなくふんわりとモチベーションを失っていましたが、ちょっと作ってみればやはり楽しいものです。この企画自体、そこまで反響がないのも少し悔しいので、まだまだ続けるつもりです。こういう所でムキになるのは得意なんですよ、私は。

しかしやはり、曲を作るのは楽しいです。0を1にする作業はもう血湧き肉躍りますね。バンドの方は今、1を13くらいにして10まで削る作業に入っているので、創作の血湧きはありません。面白くない訳ではないのですがね。やはり私は創作の方が好きです。

一昨日はドラム、昨日はギター、今日はベースと日々少しずつ曲を完成させていくのは、日常に充実を与えてくれます。もちろん反響はないよりある方が嬉しいので、もうちょい宣伝なり何なりしなきゃなぁとは思うのですが、その実私は作っているだけで、結構幸せだったりもします。録音した音をヘッドフォン爆音で聞きながら、蒸した部屋の中、ひとり笑ったりしているのです。