ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

表すということ

2023/6/2

最近、言語野を発達させようと思い、谷川俊太郎の詩集を読んでいます。

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谷川俊太郎は凄いです。面白い発想を、柔らかな言葉遣いで描いています。詩は全体的に優しい印象ですが、俯瞰したような目線は突き放した印象も与えます。人の死ですら柔らかな言葉遣いで表すような無感情さもあります。しかしどの詩も、触ってみると体温くらいの微かな暖かさを感じるのです。静かで、豊かで、とても好きなんです。

詩を書きたいとは思わないですが、私も歌詞や文章を書いている身として、表現力を鍛えるのは義務なのです。私の感情を、私の見ている景色をそのまま、より純度を高めて出すためには、表現力に果てはありません。こう言うと勤勉というか、努力してるように見えるかもしれませんが、単に最近は歌詞が思いつかないため、途方の先の現実逃避です。逃避してるのか向き合っているのかよくわからんですが、大体いつも、そうこうしているうちに歌詞はいつの間にかできてしまうので、多分今回も似たような流れになるのではないでしょうか。そんな具合です。