ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

あの風の感覚

2023/6/29

世界が蒸し暑くなってきました。それに伴って、じわじわと部屋も暑くなってきました。もう少しすれば蒸し暑いどころではなく、何もしなくても顎から汗が垂れてくるので、現状はまだマシではあります。蝉も鳴いてきたので、いよいよ本当に、夏が始まろうとしています。

そろそろクーラーをつけなければいけません。気力とか根性とか電気代とかを除いて、最近では命に関わります。特に私のネグラは最上階にあるので、日中に温められた天井が夜半ゆっくりと私を包み込み、それはもうとんでもない事になります。踊り場の時点から蜃気楼みたいに空間が捩れるのが見えますからね。クーラーはもはや生命維持装置なのです。

まぁ、クーラーはつけるのですが、この時期のこの空気もね、実は嫌いではないのです。ぬるいような部屋に、窓からゆるやかな風が入り込み、汗ばんだ腕が少しだけ冷めるあの感覚。あれが結構好きなんですよ。クーラーをつければ窓は自動的に閉まるので、これはこの時期だけの感覚なのかもしれません。結局はつけるんですが、もう少しだけ、この感覚を楽しんでおきます。