ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

噺の話

2023/7/9

落語はね、あまり聞かないのですよ。

意外だとよく言われます。一般の人よりは比較的に喋る方ではあるので、そういうものをよく見ているのだと思われているようです。ですが私はほとんど聞きません。年一聞けば良い方です。

別に嫌いじゃないのですがね、私の生活様式とまぁ噛み合わない。作業中なんかに流してみるのですが、ちょっと作業に熱が入ると噺が聞こえなくなり、噺を聞こうとすると作業ができなくなる。落語って前後の文脈がきちんとあるストーリーなので、少し聞き流すとわからなくなるのですよね。かと言って数十分、食い入るように落語の映像を見るのも少し、私の様式には合わんのです。たぶん寄席を観に行けば良いのですが、話題の映画すらスクリーンを逃す私には実に難易度の高い事です。

それでもほら、私って落語が得意そうじゃないですか。何なら自分で一席打てそうじゃないですか。そう思って一時期頑張って見ていたんですが、残念ながら噛み合う事はなかったです。こういうのはあんまり、無理をするもんじゃないのですっぱりと諦めました。ただ談志は好きですね。とても無茶苦茶でとても好きです。なんなら談志の枕だけ集めた映像を私は観たい。

そんな落語が今ひとつな私でも楽しめましたマーダーミステリー「優しい死神の席」を、今日は小倉アソビカイギにてやっていました。

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落語の演目「死神」を題材にした、噺家たちのお話です。とても感慨深く、勝負にはボロ負けしましたが最後には涙腺が緩みました。マーダーミステリー、いいですよ。やったことない人は一度どこかでやるべきです。多分これまでもこれからも、このジャンルでしか存在しない遊びです。

 

やり終えた後はバンドの練習をし、深夜に車で帰宅していると、猟奇的なまでに雨と雷が降っていて、なんかもう逆に面白かったです。帰り着くと近くの川が氾濫していて、近隣の駐車場が水没していました。

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私のアジトは無事でしたが、これはお後があんまりよろしくないですな。今は熱〜い快晴が怖い、なんて思いながら、実際には寝て起きて4時間後にタイムカードを打てるかどうかがマジで怖かったです。