ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

アイウォント湯

2023/7/13

ぶっ壊れ2日目、運の良い事に人との約束はなかったので、膨れ上がった自重に任せて床に伏していました。昨日よりはまだマシですが、まだまだ重いです。これは作業なんてできないね。仕方ないね。

明日は練習、明後日はライブなので、それまでには色々と整えておかねばならんのです。衣類をぶち込んで洗濯機を回し、ずっしりと重い四肢を引き摺って行きつけの湯屋へ。服と身体を整えていました。銭湯はこの症状の根本の解決にならない事は知っていますが、目を瞑るよりは効果はあると思っています。今の季節は外気浴がとても心地よく、空気に溶けそうになります。最高です。

湯に浸かっている間、やはり脳味噌を空にして呆けている方が身体には良いのでしょうが、私はずっと新曲の歌詞を考えてしまっていました。進捗がヤバいのもそうなんですが、歌詞を書きたい欲求か高まったのもまた事実です。私の心の機微を捉え、規模を測って、希望を込めて言葉を編む。やはりきっと、私はこの作業が好きなのです。

湯から上がり、髪を乾かし、値上げされた牛乳からは目を逸らしつつ無料配布のお茶を飲み、携帯に先ほど思いついた歌詞を書き連ねていました。かの名匠草野マサムネは思いついた歌詞はメモらず、それで忘れなかった歌詞だけが真に良い歌詞だと言っていましたが、私は草野マサムネではないので全部メモります。このメモった歌詞を見返す、例えば1週間後の私は、今の私とはまた別の人間なのです。許せマサムネ。母校は同じだが、私は貴方ではない。そっちがスピッツならこっちはスピリッツだ。どういうことだそれは。

 

メモをし終えたら茶を飲み下し、帰宅しました。むわりと香る夏の夕の熱風も、風呂上がりには皮膚で霧散して情緒になります。夏の銭湯はとても良いです。少しは回復してたら良いのですが。