ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

徘徊の久々

2023/9/13

音源の入稿、確認から入金まで終わり、しばらくは放心。その後は水曜日なのでラーメンを喰らい、その辺をぷらりぷらりと徘徊しておりました。部屋に何日も篭っていると、外に出ても外に出た実感がなく、思考ごと脳が浮いて遊泳しているような感覚になります。空は曇天、風は蒸されて、ツクツクホーシの末裔が懸命に鳴いておりました。

f:id:iijitakahiro:20230913204904j:image

よく蒸された9月の空気をそれでも吸いながらしばらく歩くと、ようやく実感と言いますか、精神的な触覚みたいなものが戻ってきます。空気が肌に触れる感覚、踏んだコンクリートが私を押し戻す感覚、肺を基点に私も空気が巡る感覚を、少しずつ取り戻していました。頭の中だけで生きているとこういう感覚が劣化するので、錆びた金属みたいに定期的に削らねばならんのです。現実感という奴ですね。人は頭の中だけでも生きられますが、いろんなモノを取りこぼしてしまうのでお勧めはできません。

f:id:iijitakahiro:20230913205418j:image

いつもの散歩ルートから野良猫を探してましたが、まだ外は暑いせいかほとんど見つける事はできず、少し孤独感がありました。別に見つけたところで孤独なんですがね。そして孤独も別に悪いことではないです。

やっと終わった音源制作ですが、私の仕事は全然、まだまだあります。むしろ音源制作に集中したせいで圧迫されてるモノも沢山あり、そろそろ鬱血してくる頃合いです。休むに休めない日々ですが、ツアー前であることと私の器量を鑑みればそんなもんです。今日も深夜に練習ですし。

まぁ、今日くらいは少しのんびりしても罰は当たらんでしょう。そう思いながらも、少しだけゲームをした後はちょくちょく仕事に手をつけてしまうのでした。まぁ音源に集中していたと言っても、比例してサボった時間も数知れずあります。オンオフの切り替えなんざ私にはあまりないのかもしれんです。常に何か仕事して、常に隙を見てサボって、大体ずっとそういう日々です。散歩中、もう次の音源について考えていたりもしました。

まぁ、とりあえずは軽めの一段落です。ここからまた動きます。スプリンターみたいな走りができない我々ですが、止まることなく歩いていきます。一歩ずつを踏みしめて、歩いていきます。

f:id:iijitakahiro:20230913205814j:image