ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

撤退戦ノンフィクション

2023/12/2

さて、時間は深夜の1時頃、ライブを終えた両国の町にノンフィクションは居ます。ここからの旅程は、13時に成田より飛ぶということだけです。これからどうするか、とりあえず松屋でカレーをガッつきながら話し合っていました。

とりあえずは早朝、始発で成田へ向かい、空港にあるという広い休憩スペースを占拠しようという話にまとまりました。あとは始発までをどう過ごすか。初期案はカラオケの予定でしたが、1人あたり2,000円は中々に痛手。我々がそこそこ元気なのもあり、もうなんか外で話しながら夜を越そうという話に。たかだか数時間、仲良しの我々が過ごせないはずはありません。

そして、やってみればやはり、話しているだけで我々は充分でした。師走の風だけ避けられる場所を探して、コンビニで暖かいモノを買いながら、数時間馬鹿な話で笑い合っていました。無論疲れはありますが、成田にさえ付けば横になれます。最後の燃料を使い切る勢いで笑っていました。

駅のシャッターが開き、始発に乗り込む。成田空港に駆け込み、ネットの情報を頼りに我々のサンクチュアリを探す。探す。探しに探す。そして出会った衝撃の真実、休憩スペースは数年前、コロナで閉鎖されたらしいです。

 

 

成田空港のベンチにて、荷物抱えて男3人、目を伏せていました。寝ても覚めても成田空港、何度起きても午前中、自動ドアが開くたび侵入する冷たい風を浴びながら、ノンフィクション、完全に意気消沈していました。

眠いのに眠れず、眠れても眠気が消えない生き地獄。作戦は完全に失敗です。ケチらずネカフェかなんかに行けばよかった。そうして過ごすことなんと5時間。やっとこさチェックの時間になった頃には我々、完全に衰弱していました。

へとへとで飛行機に乗り込み、関東を後にしました。最後のコレさえなければ、それなりに順調な旅ではあったのですが、暗澹たる思いです。空を飛ぶ鉄塊の中で、我々はまた眠っていました。

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到着。車を引き出し荷物をつめ、これにて遠征は終了です。酸いも甘いも味わった東京、次はもっと上手くやりたいもんです。ソウイチロウ君とコージーは車で小倉へ、私は地下鉄で住処へと向かいました。