ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

弾いて語って

2024/2/18

弾き語りをしていました。

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食市食座、という小倉のイベントに、ご縁あって参加させて頂きました。大型のテントの中でひしめく飲食店、飛び交う酒と引き千切られる肉、歓談する赤ら顔、そんな中でひとりギターを持って歌を歌っていました。ライブハウスとは違って、音楽をメインに添えるのではなく、我々はあくまで飯を食らう中のBGMプラスアルファくらいの存在でした。まぁ、音楽というのはそういう面もあります。私の歌う歌で果たして飯が上手くなるかは甚だ疑問ですが、誘われてしまったのは仕方がありません。お客様たちの運の尽きですね。

事前に「デカすぎる音はやめてね」とのお達しを受けていたので、いつも使っているループマシンとカオスパッドは封印し、アコギ1本マイク1本の裸一貫で臨みました。物心ついた時からループマシンを使って弾き語りをしていたので、ナシでやるのは多分人生で10回もやっていない、とてもレアなやつです。しかしまぁ、やる事はバンドと変わらないどころか、合わせる人間もいないのでラクなもんです。演奏のテンポも、緩急だって自由自在です。そう書くとまるで自在に操っているように見受けられますが、実際は勝手に変動しているだけです。バンドでやればミスですが、ひとりならお咎めはありません。とてもありがたい。

温かめの気候とテント内であることも相まって、かなりの汗を掻きながら絶唱していました。幾人か知り合いも観に来てくれていて、とても楽しかったですね。ありがとうございますぜ。正味、知り合い以外は聞いているのかいないのかよくわからん状態でしたが、私だって飯を喰らいに入ったテントでよくわからん眼鏡が弾き叫んでいたら、見ないフリをするかもしれんです。むしろ真っ当な反応といえましょう。

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それでも、楽しい企画でありました。出番後は屋台で買ったスペアリブを、観に来てくれていたみょーちんと爪楊枝で貫きながら、共演のあかたろさんを観ていました。やはり、彼女のような人が、こういう場には求められているんでしょうな。素晴らしいです。

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終わった後は、コージ君とも合流し、みょーちんと3人で飯を喰らっていました。

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量感がバグっている飲み屋にて、大量の肉を消化しながら、しょーもない話を膨らませては破裂させていました。どっちも、別にしばらく話していない訳でもないのに、会ってしまえば数時間、話を尽くして笑っています。「共通の話題」というより「何を話しても楽しい」というのが友人なのではないでしょうか、きっと。

気持ちよく飲食した後、また運転してアジトへと帰宅しました。疲れましたが、とても楽しい一日でした。これだけ楽しかったのだから、自宅へ戻ったタイミングで、まだ私が出していない、月一の燃えないゴミの回収車が行ってしまった事などは、些細な問題と言えましょう。ほんと、些細なもんです。ほんと。