ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

フルエル

2024/4/20

夕方、外は小雨。冷たい車内で膝を丸めて横になっていました。

ライブを観に小倉へ行くつもりで、意気揚々と車のキーを回すも無反応。私に無断で放電をされたようで、バッテリーが上がっていました。急ぎJAFを呼ぶも到着は1時間後、ライブには到底間に合わず、バッテリー復旧後もエンジンは駆動させておかねばならんので、そこからまた1時間は車内で倒れていました。

思えば、朝はなんとなく調子が出ず、体調の傾いを考えていたら過眠をしてしまい、予定を組む連絡も上手くいかず、さらにはライブを観に行く約束まで破ってしまいました。とても悪い日です。本当に申し訳ない。本当に申し訳ないと懺悔しながら、小雨で冷える車内で震えていました。

すべての予定を喪失して部屋に戻るも、飯は出る前に食べてしまったので暴食で気を紛らわせることもできず、作業なんかする気にならず、約束を破って遊ぶのも相応しくないため、また眠っていました。眠たくもないのに眠っていました。

「こういう日もあるさ」と言ってしまえばそうなんですが、こういう日なんて無い方が良いですし、それでこういう日が楽になる訳でもありません。こういう日にできることは、ただじっと布団の中で震えていることだけです。あるいは涙を流すことだけです。

 

夜半、目覚めて行う暴食と、心の狂った友人たちとの触れ合いによって、少しは調子を取り戻せました。ただ、破ってしまった約束と、少し濡れた枕は、まだそのまま部屋に横たわっています。今もなお。