ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

4月11日 コトバをトバす

朝である。

8時に起床する。

眠い、眠いが、昨日よりはマシである。


起きて、お湯を、飲む。

少しして、味噌汁卵納豆を、入れる。

いつもの、朝。

さて、何をするか。

 


とりあえず、今夜公開する予定のMV、その最終確認をする。

3回ほど見つつ、ちょいちょいと調整する。

うむ、これで、良いだろう。エンコードやらコーデックやら、未だにわからない処理を施し、ユーチューブにあげる。


公開予定を、21:00にセット。

時限式の仕掛けに、少し、心が折れ沸く。

檸檬に思いを込めた梶井基次郎の気持ちが、少し、わかる。

 


さて、昼までに、もう少し動こうか。

次のライブから出す予定の、Tシャツを、刷る。


ハンガーにシャツを通し、台に乗せ、原版を置きインクを置き、シュゥッと、刷る。

数枚刷ると、インクがなくなる。しまった、買っておくべきだったか。


5枚ほど刷って、とりあえず終える。

出来栄えは上々、楽しみにしておいておくれ。


原版に残ったインクをシャワーで流し、外で乾かす。外、今日も寒いな、おい。

 


さて、昼食は、どうするか。

ちょうど、色々と、切れてきたところだ。買いに行くとしよう。少し厚着をして、外に出る。


天気は曇りではあるが、空気は悪くない。歩いて行くとする。

ちゃんと歩いたのは、なんだか、久々な気がする。そんなはずはないのだが。

 


スーパーへ。

卵、納豆、乾麺、乾燥ワカメ、チョコレート、コーヒーフィルターも買う。昼飯代わりの、調理パンも二つ買う。

途中、白い杖のおじいさんがいたので、ちょいちょいとお手伝い。義務義務。


ハムチーズのパンをかじりながら、帰宅。

うむ、うまい。

 


事務所に着くなり、コーヒーを入れ、アップルパイをかじりながら、飲む。

さてどうするか、どうするかというか、ちょっと、気が抜きたい。MVが終わって、ツアーにおけるデカい作業はあらかた完了した。

ちょっと、気を抜きたい。


気になるところがあって、昨日も見た、「盾の勇者の成り上がり」というアニメを見てみる。

気になり、原作、アニメの評判、ウィキペディアも読み込む。

なるほど、色々、見えてきた。

自分なりに、脳内で批評をまとめる。


さて、もう少し気を抜きたい。

ので、また外出、Tシャツ用のインクを買いに行く。

近場で帰る場所を探すが、3軒周っても、ない。もう明日でもいいかとも思ったが、何か、勿体ない気がしたので、結局天神の方まで走らせる。往復1時間ほどペダルを漕ぎ、インクを2つ買って、事務所に戻る。

 


階段を登っていると、向かいのマンションの階段の踊り場にいる子供が、こっちを見ている。手を振ると、振り返してくれる。かわいい。

向かいのマンションに住む、外国人の子供である。茶色い癖っ毛が、とても、かわいい。


向こうが、ふっと、しゃがんで壁に姿を消し、別の場所から現れて、笑う。

面白くて私も、笑う。

少しの間、マンション越しに、2人でしゃがんだり立ったりする。少年はめっちゃ笑っている、私も、笑っている。ややすると、手を振って少年は消える。私はまだ、笑っている。


ありがとうな、少年よ。

またやろう。

 


さて、何をしようかと悩んだが、主催が近いので、練習をする、ギターを弾いて、歌う。これは、夜にはできんので、先にやっておこう。


ちょっとすると、夕方、実家へ。

 


実家である。

飯を頂く。


兄と、昼にまとめた、アニメの意見を、話す。

昨日は伝えられなかったものが伝えられて、満足。こういう、「感情を分解、言語化」する作業は、とても大事である。議論対象がアニメであるとか、関係なく。


言葉は凄いが、言葉は全てではない。

言葉になる前の、感情の揺らぎ。それは巨大な泉のようなもので、言葉なんてものは、そこで獲れる魚にすぎない。

魚を見れば、その水質がわかる。水質を伝えるためには、より多くの種類の魚を獲らねばならぬ。

そんな風に、私は思っている。


して、事務所に、戻る。

そして、二年半ぶりの、MVを、公開する。

随分と、遅れてしまったが、宜しくお願いしたい。

 

 

「ユーベンシルバー 」

言いたい事は、曲中で全て言っている。

言いたい事を、言う、その心情を聞いて欲しい。

そういう、曲です。

 


から、しばしツイッターを眺める。

届いて欲しい人に、届いていく様子が、とても嬉しい。


届いて欲しい人に、届く。

これ以上嬉しいことは、中々ないぞ。

ありがとう。

 

しばらく、チップとデールの動画を見ながら、ツイッターの成り行きを見守る。通知が来るたびに、嬉しくなる。ありがとう。


しかし、MVはMV。これもひとつの作品ではあるが、「ノンフィクション」というものの一部でしかない。

全体を、より良いものを、お見せできるよう、研ぎ澄まさねば、ならぬ。

頑張ります。

 


とりあえず、そこからブログを、書き出す。

終えたら、もう一度Tシャツを作り、眠るだろう。

 


MV、こちらです。

よければ、観てください。

とても格好良いですよ。

 

「ユーベンシルバー 」

https://youtu.be/qW6YZfH3Ass