ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

8月4日 段落を終える

朝は6時半に、目が覚める。

9時に起きる予定であった、眠ったのが3時くらい。何故私は、6時半に、起きているのだ。しかもそこそこ、スッキリしているのだ。


最近、こういう、早めに起きてしまう現象が多くて、少し怖い。

睡眠時間が4時間なくても、スッキリ目覚めれば、そのまま活動していいのだろうか?いや、駄目だろう。結局そのままもう一度眠る。それでも8時に目が覚め、動き出した。


9時に鳴ったアラームを待ち構えて止めて、作業に入る。昨日、刷ったTシャツに、アイロンをかけねばならぬ。シルクスクリーンのインクは、アイロンをかける事で布に定着するのである。こうなると、そう簡単には、落ちん。


数枚、アイロンをかける。数枚といっても、1枚2分くらいは当てなきゃいけないので、すぐ終わるわけではない。バナナマンの会合を聴きながら、無心で、アイロンを当てる。


当て終わり、また少しグダリとしたら、時間である。着替えて、準備をして、事務所を出る。当然のように、出る時間はギリギリになっている。当然、いかんだろ、当然。


夏の舗装を歩いて駅へ。日曜のせいか、家族連れをチラチラ見る。微笑ましいもんである。


駅から電車から街から高速バスで、小倉へと向かう。


小倉駅に、着く。子猫の募金団体に銅銭を入れた後、コンビニでパンと水を買う。少ししたら、本日のサポートBa.ミズニウキクサめぐちゃんと合流、なんやかんや話しながら、迎えを待つ。

ちょっとして、ソウイチロウ君が車で迎えが来る。乗り込み、発進。みょーちんを迎えに行き、高速道路へと入り立つ。


本日は、岩国ロックカントリーにて、ライブである。車は関門橋を越え、山口県に入った。


遠征は少し期間が空いたので、それなりに、話題は復活している。阿呆なことをやんややんや話しながら、九州道を刻んで行く。


途中、未踏のSAに寄る。私は何を買うでもなくぶらつく。みょーちんは、ガシャポンにてやわらかい猫を買っていた。猫かわいい。

家族連れの多さに、ふんわりする。1歳くらいの子の頭を、4歳くらいの子がポンポンしていて、とても、ふんわり、する。


暑い暑いと唸りながら車へ。また、発進させる。


少しして、岩国ロックカントリーに、着く。もうお馴染みである。運転のソウイチロウ君は道を覚えてしまっている。ラップ調で歌う私の「バッドウィンプス」というギャグに1人笑いながら、搬入をする。


搬入して、挨拶。リハーサルを、する。

リハーサルを終えると、楽屋で4人、だらだらと、する。


顔合わせが終わったら、飯を食らいに行く。お客さんに教えて頂いたカレー屋である。

「ボーカルが喉に刺激物を〜」と、何年か前までライブ前に辛いものは控えていたが、最近、あまり変わらない気がしてきたので、食べる。

濃厚なカレーに舌鼓をうつ。だが少し、高いか。

私のカツカレーは確かに1000円の価値があったが。昼食に1000円の価値を払えないのが私の現状である。抜け出したい。


店主さんは無愛想で緊張したが、味は確かであった。満足感と共に、カレー屋を後にする。


ここまで、バンドには実に「ゆるゆる」な空気が流れている。一昨日ライブもやり、新曲も上手くいったせいか、完全に緊張が解けている。

これはいかんと、コンビニでエナジードリンクを買い、スタンバイ。いつもより、過剰にテンションを高める。


共演者を見つつ、スタンバイを進める。楽屋で喉を鳴らすため、適当に米津玄師を歌ったらメンバーに笑われる。なんだそれは、私のレモンがそんなにおかしいか。


そうこうしているうちに、出番である。機材をセットして、一度ハケる。

年々、ライブ前のこの状態が、悪くなるのを感じている。緊張か、体力の低下か、とにかくライブが始まる前、絶好の状態でいる事は難しくなった。いろいろ試してみるけども、難しい。

しかし、やるしかないのだ。舞台袖にスタンバイしてSEを待つ。


SEが鳴り、入場する。歓声で迎えていただく。とても有り難い。カメラをセットして、ギターを手に取り、ジャッと決めたら、喋って、演奏を始める。


滞りなく、ライブは進行。

先日のライブで「喋りすぎてテンポが悪い」と怒られたので、MCも控えめにしようと思った。思っただけであった。喋るの、たのしぃー。


サイレントゴールド、ぼくらのディストーションという新曲も無事に終わり、ユーベンシルバーでシメる。アンコールも頂いたので、徘徊をやって、終わる。ありがとう、ございました。


そのまま物販に入って、やんややんや、する。

買って頂いた方、ありがとうございます。本当に。そのおかげで、我々、生きてます。本当に。


あらかた、物販も終わったら、片付けて、乾杯の準備をする。

めちゃくちゃ、疲れた。いやもう、今日は何か、疲れた。夏バテか、体力の低下か、行きの車で喋りすぎたか、わからないがとにかく、疲労感がとんでもない。

しかし、体力つけるために使う体力が、現環境あまりない。ひもじいぜ、夏。耐えるしかない。


乾杯をして、打ち上げ。またしょーもない話をしながら、カラカラ笑う。こんな場でも時折、深居優治の名前が出てくるのが面白い。いないのに。


しかしなんか、本当に、疲れている。途中から、ソファに座ってうなだれていた。いかんぞ、これはいかん。昨今の夏の疲労が、ここできたか。

だが、ここからはあまりライブはない。演劇と、レコーディングに向けて、直線である。整えねば、ならぬ。


縁もたけなわ、打ち上げは終了する。

機材を搬出する。ヘロヘロな私を見かねて、皆手伝ってくれる。申し訳ない。ありがとう。


積み終えたら、挨拶をして、車を発進させる。運転はソウイチロウ君、またペラペラ喋り出した私に一同辟易しながら、車は中国道に入る。先程までの疲労はどこへ行った。わたしにもわからん。


後半は「ブラックストーリーズ」というボードゲームをやる。「窓ガラスが砕けたため、若者は死んだ、何故?」という阿呆みたいな問題がある。その答えをマスター(今回はわたし)だけが知っている。皆んなでマスターに質問しながら、答えを推理するゲームである。

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軽い気持ちで持ってきたが、結構盛り上がる。皆んなで悩み、答えを知ってる私だけがニヤニヤ笑う。発想で勝負するみょーちん、詳細を深く探るソウイチロウ、ふわふわしためぐちゃん、3人の思考が渦を巻く。


ちなみに、例題の答えは「若者はスペースシャトルに乗っており、デブリで窓が割れ、死んだ」とそういう事である。そのくらい突飛な話なのである。みょーちんが強い。


結局、2時間くらいはテンションを維持できた。ゲーム、いいね。

途中SAにて、タバコを吸い終えたみょーちんが私に近づき「貯水湖ですか?」「違います」でまた何処かへ行くのが、めちゃくちゃ面白かった。なんの会話だよ。


めぐちゃん、みょーちんと送り、我々はソウイチロウ君宅へ。荷物を持って、ソウイチロウ君部屋へ。今日もまた、お世話になります。

 


流石に両者、疲れている。会話もそこそこに、眠りにつく。

さて、これからは、演劇と、レコーディングだ。あ、しかし、ボードゲーム、したい。くそ。