ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

4月22日 寺田町の、ユウ

朝7時、これもソウイチロウ君宅で目覚める。

昨夜は色々あったので、睡眠時間は5時間くらいといったところ。もう少し眠りたかったが、まぁ仕方なし。

お湯を沸かし飲み、バナナをかじる。少しして徳用のソーセージと卵を炒め、パンに挟み、かじる。遠征の体力は、きちんと、つけておかねばならぬ。

少しして、ソウイチロウ君も目覚める。適当に挨拶を交わしながら、支度を進める。

 


外は良い天気であった。

8時半、荷物を数度確認して、車に詰め込む。私は助手席に乗り込み、ソウイチロウ君がエンジンをかける。私はいつものリラックスモードへと移行する。

サポートBa.ジョンさんとサポートDr.みょーちんを迎え、高速道路に乗り上げる。

本日より、大阪、京都と、2日間の関西遠征である。


車内。春の陽気が外装を焼き、少し暑い。窓を開けるものいいが、会話ができなくなるので、観念してクーラーをつける。窓の外には、もう、夏も近い、景色、景色、また景色。

今回はジョンさんを加えた初遠征、漫画やらアニメやらゲームやらの話、笑いを目的とした猥談、ワードウルフ等の会話ゲームをやり、男4人が終始笑いながら、7時間の道のりを踏破する。


大阪に着く。

寺田町へ、fireloopへと、到着する。久しぶりだぜファイアーループ。ちなみに私は、「ファイヤー」ではなく「ファイア」派である。どうでもいいが。

荷物を搬入し、久方ぶりですと、挨拶を交わす。fireloopのスタッフの皆さんは、いつ見ても家族感があって、親族の会合に来たみたいで、楽しい。

リハーサルを、終わらせる。

ジョンさんとは今日が初日であるので、少し不安があったが、リハーサルをやってみれば、何事もなく、安穏として、時間も巻いて終わる。

顔合わせまで、スタッフの安井君と、話して過ごす。「何とかせねば」と思う思いは、どこの場でも、皆一緒である。頑張らねば、なんとか、せねば。

顔合わせを終え、スタンバイを、する。

飯を食おうとするが、近所のいきつけのタコ焼き屋は定休日らしい。非常に、悲しい。別のタコ焼き屋で、腹と心を満たす。うまい。

ライブに向けて、エネルギーをもっと入れたい、かすていらと、コーヒーを入れる。

しばし、寺田町に、佇む。

この街は、落ち着いているが、きちんと大阪らしさもある。普段は派手な大阪の、素面の顔を見たようで、何だかすこしおかしい気持ちになる。暮れていく街並みを見ながら、呼吸を、する。

 


さて、興行が始まる。

本日は我々、出番はトリを頂いている。精神を整えながら、対バンを見つつ、準備を進める。

対バンでは、次々にトラブルが起きる。私が事前に渡した顔面ステッカーのせいか。そのせいやも、しれんな。

しかし、本当に、たまにこういう、魔物が住んでいる日はある。ステージ上で、演者にトラブルがたくさん出る日。多分偶然だろうが、何か疑いたくなる。

やはり私のせいか、せいやも、しれんな。しめしめ。


本番、である。SEと共に、入場する。

今日は、やたらに、声がでた。ジョンさんとの合わせもよい、回転していく、回転が回転をもたらし、また回る。とても、心地よい。

が、途中、弦が切れる。やはり魔物は、住んでいたようだ。ギターを借りて、続行する。ありがとうございます。

クライマックス、ステージから飛び降りて、全身を強く打ちながら終了。全う、いたしました。嬉しいことにアンコールも頂いたが、起こり方がなだらかだったので、申し訳ないが断りを入れる。そういう、ものです。

ありがとうございました。


中々に、ご好評頂きながら、そのまま会場で打ち上げを過ごす。物販も、ぼちぼち売れる。とても嬉しい、とても、楽しい。

来てくれた友人、新しくできた友人とも話し合い、再開を誓う。

清算し、今後の流れも決めて、荷物を積み込み、車を発進させる。この後仕事をやるらしい、ジョンさんをネカフェに送り、みょーちんも送り、我々は大阪の友人の宅へ向かう。


友人としこたま話しながら、ありがたいことに飯まで頂き、夜は更ける。

無限に話せる、気がする。あぁ、楽しい。


4時頃、就寝する。

明日は京都、しっかりと、眠る。