ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

4月25日 脚本、私。の、話。

朝は6:40に起床。

久方ぶりの「いつもの朝」である。正味、少数派になりつつあるものを「いつもの」と呼ぶのは如何なものだろうか。とも思う。

とりあえずは、お湯。頭を起動させる。バナナはない、卵と味噌汁と納豆を食らう。久方ぶりのバイトであるので、炭水化物が欲しいが、今からパスタを茹でる時間はないし、茹でたところで食う気にもならない。これで戦わねば、ならぬ。

時間である。迷った末に、自転車を選び、迷った末に、パソコンは置いていく。知っているだろうか、パソコンは、重いのだ。

家を出る。天気はいまひとつ、だが暖かい朝である。春だなぁ、本当。最近は、しつこく季節を感じてしまうので、しつこく、言うぞ、私は。

自転車に跨り、ペダルに力を込める。60kgの考える葦が、コンクリートを削る。

バイト先に、着く。1週間ぶりである。こんなにバイトに入っていないのに、働きたい気持ちは、まるで沸かない。実に不思議である。

 


働く。店内に侵入した客人、その痕跡を残さず消していく。たまに、客人ごと消したい気持ちをグッと堪えながら、布巾とアルコールで椅子を拭く。命拾いしたな。

 


6時間ほど人生を捧げ、タイムカードを切る。バイトの予定表、私の分が、驚くほど真っ白である。果たして大丈夫なのか、わたしにはわからない。

そのまま、ネカフェにイン。とりあえず眠り、起きては少し漫画を読み、携帯電話を駆使して、随所に連絡を送り、コーヒーと漫画を飲み、連絡、ネットをさすらい、告知。仕事とサボりを、交互に交互に、繰り返す。2周回って流行りに乗り始める私は、最近は「ぐらんぶる」という漫画を読む、よくできている。小説なんかも読みたいが、時間と余裕が足りぬ。

さて、

我々ノンフィクションは、この夏、なんと演劇をやるのである。演劇、普通に、演劇である。演奏ではない。演劇。演劇内でも、演奏はしない。バンドがやるバンドものの演劇とか、サムイにも程がある。

演劇、その台本に、ついに着手する。脳内に「こうしたい」イメージは大分固めてあるので、それを文面に起こす作業である。携帯の液晶に、くりくりと、親指を踊らせる。

そう、イメージは大分固めてある、つもりである。つもりではあるが、中々に、出てこない。難しい。経験がなさすぎる。正解がまるで見えない。

とりあえず、台詞の前に、考えている設定を全て文字に起こす。少しだけスッキリする。

ここから、お話の進行方向と、設定との整合性を、上手いこと取らねばならぬ。中々に、難しい。リアリティは、めちゃくちゃ大事のはずだ。そして初めに設定を詰めておかねば、動き出した後に修正はしづらいはず。

しかし、何でもいいから書いた方がいい気もする。適当に着手する。事務所のパソコンの中には、前少しだけ打っておいた文章があるのだが、惜しいな、くそう。

それなりに唸っていたら、20時を過ぎていた。時間切れである。前途は、多難である。

 


本日は、小倉にて練習である。ネカフェを後にし、楽器屋へと向かう。先日切れた弦を買わねばならん。

颯爽とビルに入り、楽器屋へ、中古ギターなんかを物色していると、閉店を告げられる。なんと、しまった。弦を一本だけ買い、出ようとすると、もう建物が終了しており、エスカレーターは止まってしまっている。

楽器屋の店員さんに案内されながら、従業員用のエレベーターで、地上へと降りる。嗚呼、恥ずかしい。

 


練習までは時間がある、飯も食わねばならんが、何となく、先に小倉へと向かう事にする。本当に、ただ何となくである。バスターミナルより、高速バスに乗り込む。

バスの中でも、台本を考える。が、文字を見じっと見ていると、普通に酔ってしまった。携帯をしまい、やー、もう、と、脳で喋る。

 


小倉へ、着く。

とりあえず、飯を喰らい、少し滞在できて、安く済む場所、全てを満たすマクドナルドに突入する。チーズバーガー、チキンクリスプ、コーヒー、お冷で330円である。よき。

席に着き、かぶりつく。うむ、普通に、うまいよね、バーガー。100円の味ではない。

 


しかし、2個では、まるで足りていない。渇望する胃を、まぁまぁとながめ、すかしながら、ブログを書き始める。

書き終えれば、これより練習である。

本日は5/3宇部でのライブに向けた練習である。ベースにSOUSE MOMENTの岡田くんを迎え、新体制を精錬する。

 


さて、お冷を飲み干し、氷を噛み砕き、これよりマックを後にする。練習へと、向かう。