ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

4月26日 脳味噌が足りない

朝、11時に、ソウイチロウ君宅で目覚める。

この1週間くらいは、ほとんどソウイチロウ君宅で目覚めている。彼の心労が心配である。原因は私であるが。

昨日は、ベースに岡田君(SOUSE MOMENTのGt.Vo)を迎えた深夜練習があった。練習は結構、スムーズに事を運んだが、ただ私が、なんだか凄まじく眠かった。

だいたいの場合、練習前に眠くても、練習が始まったら段々と目覚めてくるものである。しかし何故か昨日の練習は、いくら叫んでも、いくら身体を唸っても、まったく眠気が取れなかった。脳味噌が動かず、耳に和紙でも貼ってあるかと思うくらい、五感がぼやけていた。

死ぬ思いで練習を終わらせた後、帰り着いたのは3時半ほど、すかさず眠りについた。思いっきり眠った。

疲労が溜まっているとはいえ、7時間眠れたので、目覚めはまぁ、最悪ではない。


今後の流れを確認し、ソウイチロウ君宅を後にする。ギターを調整しなければいけないので、普段は北九州に預けているギターを、背負っていく。

道中、ドラッグストアでおにぎり2個とバナナを買い、食べながらバスへ向かう。バスの乗車時間を絶妙に外してしまい、絶妙に、待つ。スーツの人が多かった。就活かな、大変だな。

私も、就活をしていた時期がある。スーツを着て、身なりを整え、御社御社言っていた事はある。バンドをやめる気はなかったが、「まぁ、アジカンも就職してたし」なんて気概で会社を巡っていた。結果はご覧の有様である。

あそこで一つでも受かっていたら、何か変わっていたのだろうか。いや、今より酷くなっているかもな。うん、だろうな。

 


バスに乗り込む。

使いにくすぎるバスアプリに切れながら、福岡へと降り立つ。

 

駐輪場へと向かいながら、アプリの低評価文を、結構な文量で書く。


ギターを背負ったまま、自転車で、帰路につく。どうにも元気がないので、途中、コーヒーと糖質を脳味噌に流し込む。公園に座って菓子パンをかじっていると、物欲しそうな目でハトが見てくる。ちょっとだけ、あげる。そのうち礼も言わずに、何処かへ消える。

再び自転車を、計30分ほど、漕ぐ。

 


事務所に着く。とりあえずお湯を沸かし、コーヒーをまた飲む。まだ疲れはあるが、動かねばならん。

とりあえず、「ヒズミ回奏」の締め切りも近いので、ここ何日かで暖めていたものを、アコギで出してみる。うむ、悪くない、具合。メロディを調節して、あとは歌詞を考えるだけの状態にしておく。

あとは、演劇の台本を考えるフリをしながら、適当にサボる。やはり、疲れは累積されている。ううむ。


そうこうしていると、夕方。

実家へと赴き、夕食を頂く。食後、寝起きのせいか、私への警戒が甘いさくら嬢を、そこそこに、撫でる。わたし、満悦する。

テレビでやっていた名探偵コナンの映画を、兄とツッコミを入れながら見る。ドローンからの映像だけで、現場の証拠を見つけ出してしまう博士の科学力に驚嘆し、小五郎のおっちゃんの声が変わった事を今更知る。変わった事は知っていたが、聞いたのは初めてだ。いわかん。

適当に切り上げて、また自転車を漕ぎ、事務所へと戻る。存外に、外が、寒いな。

 


戻る。

とりあえず、先にブログを仕上げてしまおうと、液晶に指紋を滑らせる。

ブログを仕上げた後は、急かされていた、来月のバイトのシフトを仕上げる。笑ってしまうくらい、全く仕事に入らない。マジ笑ってしまう。現実は、マジ笑えないが。

その後は、脚本に手をつける。思うところはあるが、とりあえず、書き出して、みる。何文字か出ると、その後も少しずつ、出てきた。

書き上げる姿が、まるで想像できない。本当に未知の世界だ。不安が、つのるなぁ。

 

眠、ろう。