ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

4月29日 盤上の争論

朝である、時間は10時に起床。

洗濯をしたかったが、外は雨である。これからしばらくは雨が続く模様、なんとも、つらい。

とりあえず、朝食たる、お湯とバナナを入れ、そのまま少し、ボヤボヤする。

そう、本日はボードゲーム会である。

全力をもって挑まなければならぬ、というか、今の私、ボードゲームを楽しめなければ、精神的にヤバい状態になっている。報酬のない業務を無限に行う私が、「楽」以外の感情を捨てて楽しむ事ができる、おそらく唯一の企画である。楽しまねば、ならん。

という事で、昼まで、もう少し、眠る。

 


昼、いつも通り、卵味噌汁納豆を入れたのち、流石に少し、作業に入る。明日公開しなければいけない企画「ヒズミ回奏」その絵を描かねばならない。アイデアはあるので、卓に向かって、うんうんと黒鉛を走らす。

正直、この「ヒズミ回奏」の絵は、当初描く予定はなかったのだが、なんとなく寂しいので描いてみたら、後には引けなくなってしまったものだ。別に、楽しくなくはないので良いけれども、いつか後悔しそうな気もする。怖い。

1時間ほどで書き上げて、達成感に浸る。子供の頃の夢は漫画家だったのだよ。絵を描くのは好きだった。小学くらいで、書いてた絵を馬鹿にされたのがトラウマで辞めたのだけれど。

 


少しして、弾き語りの練習をする。ライブは近いし、弾き語りは久しぶりである。念を入れねばならん。

練習をしていると、出る時間が迫ってきている、これはいかん。ボードゲームを片っ端からキャリーバッグに詰め込み、重さに驚愕しながら、準備を済ませて家を出る。外は雨なので、死んでしまうほど、だるい。

傘を差し、水溜りを避けながら、キャリーバッグでコンクリートを削る。雨が、死んでしまうほど、だるい。

駅から電車から、天神に到着する。もう一息キャリーを引き摺り、四次元へと到着する。本日もよろしくお願いします。

設営をする。店長とスタッフうしくんと協力して、机を並べていく。四次元でやるのは今回で6回目、みな、慣れたもんである。

設営後、私は備品と、ちょっとしたお菓子を買いに行く。改装されて、綺麗になったイオンにて、108円の商品をカゴに放り込んでいく。こいつらももうすぐ、110円になるのだろうか。

四次元に戻り、さぁ開催である。

 


ボードゲームを、遊びに、遊ぶ。

ダイスを振る、カードを引く、疑う、信じる、そして笑う。

ボードゲーム、毎度のことながら、ゲームとしてはもちろんのこと、その作品性が素晴らしいと思う。作る側視点では、ゲームの箱の中身というはモノを増やせば増やすほど複雑になり、お金も多くかかってしまうので、できる限り削ぎ落とす傾向にある。ので、少ないモノとルールでキチンと思考戦を実現させているのは、もう芸術と言っていい。機能美ですよ、これも。たぶん。

逆に、阿呆のようにモノやルールを増やすものもある、これはこれで、面白い。

 


「誰かを楽しませるため」という、エンターテイメントとしての部分では、音楽でも漫画でも小説でもゲームでも、何も変わりはしない。

楽しめればいいのよ。楽しめれば。エンターテイメント、素晴らしいじゃないですか。

 


熱中を無限に重ね、12時間ほど思考を暴れさせ、終わる。私には一瞬たりとも、眠気はなかった。というか、もっとできるが、流石に朝4時はまずい。お開きとする。

兄と、タクシー代を割りあって、帰る。兄もすっかりこの沼にハマってくれたよう。しめしめ。

戻り、眠る。好きな事は、素晴らしいな。眠る。

 


<やったボードゲーム>

キングオブトーキョー

コヨーテ

ピクテル

コードネーム

インサイダーゲーム

レジスタンス アヴァロン

ラブレター

ニムト

アールライバルズ

ハコオンナ

シャドウレイダーズ