ヒズミ回想

とあるバンドマンの、変哲も平坦もない日常。

5月3日 宇部猫を探せ

朝は8:30に、自宅にて起床。目覚めは、悪くない。

昨日は、本日以降の遠征の準備のため、だいぶ夜を更かしてしまった。3泊分の宿泊荷物とバンドとソロの準備は、中々に大荷物である。そしてこういうのは、何回見ても忘れ物がある気がする。というか大体、ある。安心できないまま、部屋の中を迷走していた。

しかし、その甲斐あって、朝にやる事は少ない。しばしゆるりとする。とりあえずお湯を入れ、昨日実家からもらった稲荷を、食べる。

そのまま少し経つ、まぁ毎度のことではあるが、余裕がある日ほど時間がギリギリになるのは私の特性である。重い荷物を担ぎ、駆け足で家を出る。いつもこうだよ、私は。

昨日買ったキャリーケースを転がしながら、駅から街、街からバスで、北九州へ向かう。しかしバスが渋滞に巻かれる。高速で事故があったらしい。これだからゴールデンウィーク休みの奴は困る。

 


予定より、30分ほど遅れて北九州に着く。詫びの連絡を入れつつ、まずはソウイチロウ君宅へ行き、荷物を置かせてもらう。そのまま、予定よりだいぶ遅れて、車を発進させる。

 


メンバーを拾い上げ、我々は宇部へと向かう本日は、宇部BBBでの、ライブである。

宇部は近いので、北九州の都市高速は使わず、少し走らせ門司のインターチェンジから自動車道へ向かうのが順路であった。あったが、門司のインターチェンジまでが、死ぬほどの渋滞になっていた。多少の混雑は予測していたが、まさかここまでとは。聞けば関門トンネルで事故があったらしい、マジでお前、これだからゴールデンウィークは。

車の進行は1時間で2キロほど。ずっと車内で会話ゲームに興じていた我々は痺れを切らし、Uターン。この状況を打破すべく、断腸で都市高速に課金して、スピードを上げる。課金、あぁ、課金、素晴らしい。

そこからは1時間ほどで到着、予め渋滞を予測していた我々は、ジャスト1時間ほど余裕を持って出発したのが良かった。入り時間は少し過ぎたが、リハーサル時間までには、宇部の地に降り立つことができた。

そして、宇部BBB、に着。急ぎ搬入、挨拶を済ませる。

やっとこさ、一息を、つく。

 


リハーサルを済ませて、さて飯屋を探す。

しかし、我々は宇部に何度も来ているので、知っている。この辺、あまり飯屋は、ない。知らないのももちろんあるが、基本的に、パッと目につくものはない。妥協案としてのジョイフルへ行こうとしたら、今は改装中らしい。なん...だと...

ココイチかスーパーかで迷ったが、ココイチは高く、私がライブ前に刺激物NGなのもあり、皆でスーパー、トライアルへ向かう。

男4人、惣菜、弁当コーナーを前に、互いのセンスを競い合う。弁当を買うか、惣菜+おにぎりか、スパゲティや焼きそば、パックの寿司という選択肢もある。各々が各々の人生をかけた選択を、導き合う。キャッキャ言いながら、互いカゴを除き合う。

私は焼きそば、おにぎり2個、ソーセージ、ゆで卵2個を買った。買い過ぎ?いえいえ、ライブであるゆえ、炭水化物を摂らねばならぬのだ。これくらい食わねばならぬよ。

ちなみに後に焼きそばは店長になって売ることになる。やはり買い過ぎであった。

 


近くの公園にて、むしゃむしゃ、する。

ああ、とても良い陽気で、素晴らしい。

 


顔合わせを済ませ、間も無く開場という時間である。私は外に出て、MCなんかを考えつつ、宇部猫を、探す。この辺りは飯屋は少ないが、猫は多い。大好きである。さぁ、猫よ、待っていろ。

しかし、あまり、いない。いつもはパッと見れば2匹くらいいたのに、今日はくるりと街を回って、やっと2匹である。おかしい、これはなんとすることぞ。くそう、猫を見せろ、猫をよこせ。

結局、もう少し探すも、4匹くらいしか見つけられず終了。開演時間なので、会場に戻る。そういえば、飲もうと思っていたコーヒーも飲み損ねた。くそう。猫め。

 


公演はすすみ、我々の出番が近づく。

ここで突然知人より、「紹介したい人がいる」と連絡を受け、電話をして取り次いでもらう。演劇方面の方で、また、面白そうな方である。紹介、ありがたい。いずれ会う旨を伝えて、会話を終える。楽しみである。

 


して、我々の出番である。打ち鳴らす。喋り倒す。振動を鳴らしに鳴らす。今回手伝ってくれる、Ba.サポート岡田くん(SOUSE MOMENT,Gt.Vo)と共に、ノンフィクションを、繰り出す。

多量の汗とディストーションを放出して、出番は終わる。ありございました。

 


そして、次の出番はSOUSE MOMENTである。そう、サポート岡田くん、連続である。頑張れ岡田くん、私は無責任に応援しかできぬ。がんばえー。

 


そうこうしているうちに、公演は終わる。

物販に立っていると、色んな人が声をかけてくれた。ブログも、映像も見てくれているらしい。面と向かわれると、少し気恥ずかしい。ありがとう、ございます。

久しぶりにあった人、いつも来てくれている人も、いる。来てくれる人には、本当に、私は頭が上がらない。ありがとう、ございます。

 


片付け中、店長と清算をする。

店長は、なんと本日、別口で働いてからのこちら業務らしい。しかも、結構な肉体労働である。本当に、ご苦労様である。

我々が演奏をするには場所が必要であり、その場所を作ってくれる人には、感謝しかない。だいたい、誰かのおかげである。

バック分のお金を受け取り、本当に感謝を告げる。

 


そのまま、打ち上げである。料理まででる、ありがたい、そしてとても、おいしい。

そして、話す。

対バンであったkarteのGtVoタテヤマンとは同い年であり、いろんなものを共有できる、聞けばボードゲームも嗜むらしい。聞き捨てならんな、いずれ手合わせ願いたいものだ。

新しくできた友人と連絡先を合わせつつ、話したり笑ったりする。サポートDrみょーちんの、お家の話がとても面白く、凄い。おススメです。

後半は、ただ自分の見たい、勧めたいYouTubeの曲を、流す会をしていた。ただ流しているだけだが、曲に関する色んな想いも、一緒に流れていく。

 


そして、夜も更けはじめ、我々は帰投する。

別れを告げ、荷物を詰め込み、再会を誓い、車を発進させる。ソウイチロウ君が少し疲弊により、車は私の運転によって、国道2号線の道路を照らしていく。ソウイチロウ君睡眠につき、3人でやんやん、話す。

そのうちに下関、岡田君を降ろして、礼を告げ、また車を走らす。助手席のみょーちんと、色々と喋る。やはし、こやつは面白い人間である。会話も弾む。

しかし、宇部は、近いな。本当に。みょーちんも送り届け、2時間もせず、ソウイチロウ君宅まで帰宅。熟睡しているソウイチロウ君を起こし、部屋まで帰宅。私は寝床に飛び込み、ソウイチロウ君はパソコンにてHPの更新を始める。会話をするが、段々と会話は減り、そして、じきに、眠る。